あなたは「ファスティング(断食)」に興味がありますか?
- ファスティングの実践経験は?
- ダイエットを成功させる自信は?
- またファスティングをしたいと思うか?
わたしは、ファスティング指導・食事アドバイスを行っている栄養士です。ファスティング歴は約8年ほどになります。
そんなわたしが、ファスティングに関する意識調査アンケートの調査結果をもとにファスティングについて解説していきます。
ファスティングに関するアンケート
アイウェルネス株式会社が行った「ファスティングに関する意識調査」が興味深かったので、ご紹介していきます。
対象者は、「ファスティング(断食)」を知っている全国の女性630名です。
ファスティングを実践してみたいのか?経験の有無、ダイエットとの関連などについてです。
《調査概要》
調査対象 | 15~59歳の全国の女性「ファスティング(断食)」を知っている方 |
有効回答数 | 630名 |
調査期間 | 2022年11月4日~2022年11月6日 |
調査方法 | インターネットリサーチ |
Q1.ダイエット方法のひとつ「ファスティング」に興味があるか?
「ファスティング(断食)」を知っている全国の女性630名を対象に、「ファスティング(断食)」に興味があるか質問をしたところ、69.4%が「興味がある」(興味がある:35.1%、どちらかというと興味がある:34.3%)と回答しました。
数年前まで「断食」は、宗教の儀式としての印象や修行のイメージが強く、あまり身近な存在ではなかったように思います。
ここ数年で一気に「断食」の認知度が広まりました。それは「ファスティング」として、ダイエットや健康維持を目的に健康的な取り組みとの認識が強くなったからだと考えられます。
断食=ファスティングなのですが、ファスティングとは、健康・美容を目的に、酵素ドリンクなどで必要な栄養素をとりながら無理なく行うものを指す場合が多いように感じます。
モデルさんやアスリートなどの有名人もファスティングしていることをテレビやSNSなどで発信することで興味を持った方もいたようです。
最近では、「気まぐれ断食」や、16時間を解説した「空腹こそ最強のクスリ」という本も人気が出ていました。
数日間行う本格的な断食ではなく、初心者も取り組みやすい断食方法が目メジャーになってきたことも大きな要因だと思います。
《参考》【本の要約:前編】心と身体のリセットに効く「気まぐれ断食」
《参考》【要約】空腹こそ最強のクスリ:16時間断食の正しいやり方・ナッツの食べ方
Q2.「ファスティング」を実践したことはあるか?
「ファスティング(断食)」を実践したことがあるか質問をしたところ、「ある」と回答した方が39.8%、「ない」と回答した方は60.2%という結果になりました。
Q1の質問で、ファスティングに興味がある人は約7割でしたが、実際に経験があるのは4割程度ということでした。
興味はあるけど未経験という方が約3割もいることになりますね。
恐らく、独学で挑戦するのも怖いし、まだまだ経験者の知り合いも身近にいなくて少し遠い存在だったりすることが原因なのではと考えます。
わたしは数年前からファスティングを定期的に行っていて、現在はファスティング指導・食事指導を行っている栄養士です。なのに、友人にファスティング経験を話すことは少なかったです。
それは、ファスティング中は食事会の予定を入れないので「今、ファスティング中なんだ~」とタイムリーに話題することがないためです。
わたしにとってファスティングは趣味のように定期的に行うものなので「最近、はじめてファスティングに挑戦して~」とも話題にすることもあまりありませんでした。
しっかり資格も取得して、ファスティング指導をはじめてからは、少し話題にすることが増えて「わたしも興味あった!」「実はやってみたかった!」という知り合いが身近にいることに気づきました。
わたしの生徒さんのファスティング初体験の記事もありますので、良ければ参考にご覧ください。
《参考》【事例】-5.4kgダイエット!3日ファスティングの効果(男性41歳)
《参考》【初心者:3日間ファスティング事例】スケジュール・やり方・効果
Q3.「ファスティング」でダイエットを成功させる自信はあるか?
「ファスティング(断食)」を実践した場合、ダイエットを成功させる自信があるか質問したところ、36.0%が「自信がある」(自信がある:10.0%、どちらかというと自信がある:26.0%)、54.3%が「自信が無い」(自信がない:25.1%、どちらかというと自信がない:29.2%)と回答しました。
54.3%の方が「自信が無い」ということで、ほとんどはファスティング未経験の方なのかなと推測できます。
Q2で、ファスティング経験者は39.8%で、ファスティングのダイエットを成功させる自信がある方が26.0%なので、ファスティングを経験したことがあるのに自信がない方が14.0%もいることになります。
これは大変ショックな結果です。ファスティングは、正しく行えば、つらいこともなく楽しくダイエットの成功できるものです。
16時間ファスティングや1日ファスティング、3日ファスティングなど日数や方法も様々です。あなたの生活習慣や身体に合った方法がありますので、気になる方はご相談ください。
Q4.失敗すると思う要因は?
ダイエットを成功させる自信がないと回答した342名の方を対象に、ファスティングが失敗すると思う理由を質問したところ、最多回答は「空腹感」(54.7%)、次に「ストレス」(52.3%)、「リバウンド」(44.4%)と続きました。
ファスティングが失敗すると思う理由トップ3は、「空腹感」「ストレス」「リバウンド」でした。
わたしの生徒さんもファスティング挑戦前に1番心配されるのが「空腹感」です。しかし、ファスティングを行って1番驚かれるのも「思ったより空腹感がない!不思議!」ということです。
ただし、ファスティング中に強烈な空腹感を感じないのは、正しい方法で行った場合に限ります。
砂糖で味付けをしたり、添加物が入っていない良質な酵素ドリンクで栄養補給をしながらファスティングを行うことで、空腹感に苦しむことなく過ごすことができます。
《参考》【酵素ドリンクとは】ファスティング・ダイエットの効果とおすすめ3選
また、頭痛などファスティングの好転反応とよばれる症状もありますので、事前対策も大切ですし、当日の対応も重要です。
そのような知識をもって行うことで、安心してリラックスした状態で取り組むことができます。
《参考》【ファスティング中・前後の疑問一覧】頭痛、筋トレ、酵素ドリンクなど
Q5.「ファスティング」を実践する際、個人と複数(知人など)より効果につながりそうなのは?
「ファスティング(断食)」を実践する場合、個人と複数(知人など)、どちらがより効果につながると思うか質問したところ、73.2%が「個人」(個人:40.0%、どちらかというと個人:33.2%)、26.8%が「複数人」(複数人:5.3%、どちらかというと複数人:21.5%)と回答しました。
この結果については、どちらが正解ということはなく、個人の感覚によるかなと思います。一緒に取り組む仲間がいる方が励まされるという方もいるでしょう。
一方で、周りの雰囲気に流されず自分のペースで行った方がいいと思う方もいるでしょう。
わたしは、数十人の集団ファスティングに参加したことがあります。グループLINEでお互いの準備食やファスティング状況、回復食などを報告しあうというものでした。
そこで「普段からこんなオシャレな食事をしているの?」「いつも健康的な食事をしているの?」「毎日こんなに小食なの?」と、自分の食生活が駄目なものに思えてしまって、乗り遅れたような取り残されたような気分になってしまいました。
周りの方のファスティング状況が順調だったり、素敵な食生活をしていることが参考にはなりますが、気おくれしてしまうこともあると思います。わたしのような方は個人ファスティングがおすすめです。
※ファスティングは、食べない前後に「準備期」「回復期」を設けて行います。詳しくは次の記事でご覧ください。【ファスティングとは】断食との違い・ダイエット&デトックス効果
ファスティングの効果を最大限にするポイントは以下の2点です。
- あなたの生活習慣や身体の状態にあったファスティングプランで行うこと
- ファスティングトレーナーの指導のもと正しく行うこと
16時間断食を数日クリアして心身ともに慣れてから、数日間のファスティングに取り組むなど、れぞれの方に合った方法があります。
ファスティング日数にもよりますが、独学で行うのは危険なので、基本的にはファスティング指導者のもとで行うことをおすすめします。
Q6.今後も「ファスティング」を実践したいか?
「ファスティング(断食)」を実践したことがあると回答した251名の方を対象に、今後も「ファスティング(断食)」を実践したいと思うか質問したところ、89.3%が「実践したい」(実践したい:55.4%、どちらかというと実践したい:33.9%)と回答しました。
この結果から、ファスティングを実施したことにより、何らかのポジティブな影響があったことが想定されます。
ファスティング経験者の約9割が今後もファスティングをしたいと回答しています。これは私の生徒さんでも同じような割合でリピートしていただいておりますので、納得の結果です。
ファスティングをすると、消化器官が休まり、身体が軽くなり、目覚めもスッキリします。他にも、脳波も変わり気分もスッキリしますし、集中力をアップしたり、肌がきれいになったりとうれしい体験ができます。
もちろんファスティング日数や個人によって体感はそれぞれです。
最近ではオートファジーといってファスティングの効果が科学的にも証明されていきています。
《参考》【オートファジーとは】ダイエット効果・16時間断食・ルビコンとは
【まとめ】ファスティング意識調査
ファスティングに興味があってもまだ挑戦したことがない方や、ダイエットに成功していない方がいるということで、ぜひ正しい方法を知っていただきたいなと感じました。
また、ファスティングは健康な方が、さらに健康になる「予防医学」です。ご病気をかかえている方は、医師の相談をしてからファスティングを行うようにしてください。
急にお薬をやめるのも危険ですし、断食中はお薬の効きが強くなってしまう側面もあります。
その他、ファスティングの効果ついて詳しくは以下の記事でご覧ください。
《参考》【ファスティングとは】断食との違い・ダイエット&デトックス効果
わたしは普段3日~7日のファスティングを行うのですが、先日はじめての10日ファスティングにチャレンジしてみました。
10日に日数を伸ばしても空腹感はそこまで感じませんでした。むしろ、少しづつお粥などを食べ始める「回復食」の期間が1番おなかが空いてツライと感じました。
ファスティングの体重・体脂肪の増減は、自分の体調や生理周期などのコンディションによっても様々です。体はもちろんのこと心がスッキリする最強のデトックス法です。