あなたは、ファスティングの回復食で何を食べていますか?
- 回復食のとき何を食べればいいのか分からない
- 作るのが面倒だからお手軽に済ませたい
- 体の負担にならず、栄養価の高いものがいい
わたしは、ファスティング(断食)指導や食事アドバイスをしている栄養士です。
ファスティングした後の回復食に何を食べるかが、腸内環境をいい状態に導くカギとなります。そんな重要なタイミングの食事は、1回1回を大切に取り組んでもらいたいと思っています。
本記事では「オーガニック玄米ヘンプ粥」という商品をご紹介します。回復食や、お腹を下してしまった後、胃腸がお疲れのときの食事の参考になれば幸いです。
「オーガニック玄米ヘンプ粥」とは
「オーガニック玄米ヘンプ粥」とは、「玄米」と「麻の実」2つのスーパーフードで作られた美容と健康のためのお粥です。
ファスティングの「準備食」や「回復食」に大活躍の商品です。体調が万全ではないときや、胃腸を休めたいけど、栄養はしっかり摂りたいときにもおすすめです。
ファスティングで最も大切な期間は、体が空っぽになり、腸内環境がリセットされた「回復期」に何を食べていくかです。
そんなときに「オーガニック玄米ヘンプ粥」は、良質な植物性タンパク質が豊富で、その働きを助ける良質なミネラルもたくさん含まれており、回復食に最適です。
血糖値を上げすぎない
修行として行われる断食の後には、内臓に負担をかけない回復食として、お粥を食べることが多かったそうです。
しかし、健康や美容、予防医学の観点で断食を行う際は、血糖値が急激に上がらないように注意を払いたいところです。お粥(お米)は血糖値を上げやすい食品です。
そこで、栄養価が高い玄米と良質なタンパク質とミネラルを含んだ麻の実との組み合わせにより、血糖値の上昇を抑えつつ消化の負担にならない食事となっています。
もっちりとした玄米粥に麻の実を贅沢に配合することで、コクがあって腹持ちが良く、満足感のあるお粥になっています。
麻の実(ヘンプシード)
麻の実には、現代人に不足しがちなタンパク質、必須脂肪酸(オメガ3)、鉄、銅、亜鉛、マグネシウムなどの栄養素がバランスよく含まれいます。
ミネラルも豊富なので、健康・美容の面でも注目を集めています。そのバランスの良さから「フーパーフード」と言われることも多い食材です。
「タンパク質」
タンパク質を構成しているのは全20種類のアミノ酸ですが、このうち「必須アミノ酸」と呼ばれる9種類は、体内で合成することができないので食物から摂取する必要があります。
さらに、植物性タンパク質には珍しいエデスチンと呼ばれるタンパク質で消化しやすく、吸収されやすい構成をしています。
《100gあたりのタンパク質の比較》
麻の実 | 28.8g |
鶏肉(モモ皮なし) | 18.8g |
卵 | 12.3g |
「必須脂肪酸」
必須脂肪酸とは、細胞膜をはじめとして、わたしたちの体を構成するために必要不可欠な栄養素です。
必須脂肪酸にはオメガ3とオメガ6があり、これらは体内で作ることができないので、食べ物から摂取する必要があります。
麻の実に含まれる脂肪酸は約80%がα-リノレン酸(オメガ3)とリノール酸(オメガ3)で構成されています。
「脂肪は太る」「脂肪は摂らない方がいい」と思っていらっしゃる方も多いことでしょう。でも、実はそんなことはありません。健康・美容に必須の栄養素です。
ただ、良い油と悪い油がありますので、どんなもので脂質を摂るのかは注意が必要です。
《参考》【オメガ3脂肪酸とは】多く含む食品・その効果・オメガ6との比較
《参考》【トランス脂肪酸とは】含む食品一覧・アメリカなど世界と日本の対応
「炭水化物(食物繊維)」
麻の実に多く含まれる不溶性食物繊維は腸の動きを活発にし、腸内の老廃物・有害物質の排出を促すと言われています。
また、便秘を予防したり、大腸がんなどの腸に関する病気を抑制する働きもあると言われています。
腸内環境を整えるのにおすすめの食材です。
《不溶性食物繊維の比較》
麻の実 | 17.0g |
おから | 9.4g |
さつまいも | 2.4g |
「ミネラル」
あまり目立たない存在ですが、体の健康維持に欠かせない栄養素のひとつに「ミネラル」があります。
3大栄養素である、炭水化物、タンパク質、脂質が、注目を集めることが多いですが、これらを消化・吸収・分解・合成などの化学反応を経ていく過程で、調整役をしているのがミネラルです。
一部のミネラルは、骨や歯、赤血球、酵素など、体の構成成分にもなりますので、とても重要な役割を果たしています。
ミネラルは体内で合成することができないため、食事から摂ることが必須です。
しかし、精製食品や加工食品が多くなった現代ではミネラル不足に陥りがちです。とくに、鉄、亜鉛、マグネシウムは不足しやすいと言われています。
日本では鉄不足の対策をとっていないことと、健康診断の判定がゆるいことで、鉄不足であることを検出しづらい状態になっています。詳しくは以下の記事でご覧ください。
《参考》【鉄不足になる理由】症状・おすすめのサプリメント(キレート鉄)
わたしは、濃縮マグネシウムを毎朝とるようになってから、便通が改善されました。きっとマグネシウムが足りていなかったんだと思います。
マグネシウムは皮膚からの吸収もできるので、エプソムソルト入浴などもおすすめです。サウナに入ったと同等レベルの汗が出てスッキリします。岩盤浴やホットヨガが好きな方にもおすすめです。
《参考》【エプソムソルトとは】効果・効能、おすすめ商品「Sea Crystals」
有機JAS認定
「有機JASマーク」がついています。自称オーガニックではなく、第三者機関に認証されていう商品です。
《参考》【有機JASマークとは】その規格や認証、肥料・農薬について
商品情報
原材料 | 有機玄米(国産)、有機麻の実、食塩 |
殺菌方法 | 気密性容器に密封し、加圧加熱殺菌 |
内容量 | 200g |
保存方法 | 高温多湿、直射日光を避けて常温保存 |
《取扱上の注意》
- 湯せん以外の場合は必ず中身を別の容器に移して下さい。
- 加熱直後は火傷をしないように、また切り口で手などを切らないようご注意下さい。
- 開封後はお早めにお召し上がり下さい。
栄養成分表示
分かりやすくと思ってアップ写真を撮ったのですが、ピンボケしてますね。分かりづらいので、表にして記載しますね。以下をご覧ください。
《栄養成分(1袋200gあたり)》
エネルギー | 53kcal |
たんぱく質 | 1.7g |
脂質 | 1.3g |
炭水化物 | 8.5g |
食塩相当量 | 0.2g |
※本品はレトルトパウチ食品です。
「オーガニック玄米ヘンプ粥」食べ方
白米のみのお粥だと、歯ごたえがなく少しのっぺりした感じになりますが、オーガニック玄米ヘンプ粥はプチプチしたような食感も楽しめます。
まずは、パッケージの裏面に記載されている公式の食べ方をご紹介していきますね。
食べ方
- そのままでも美味しく召し上がれます
- 温める場合、沸騰したお湯の中へ袋ごと3分程入れるか、又は中身を鍋に移して温めて下さい
腸内環境を整えることに焦点をあてると、あたためて食べるよりも常温のまま食べるのがおすすめです。
それは、デンプンの一部が構造変化しやすく、冷めている方がレジスタントスターチが豊富になることが分かっているからです。
レジスタントスターチは食物繊維と似ている機能を持ちます。お米以外にも、じゃがいも、パスタなども同じ考え方で、冷ました方が腸活的にはおすすめです。その他の食材について詳しくは以下の記事でご覧ください。
《参考》【レジスタントスターチとは】効果と温度(バナナ・さつまいもなど)
取り扱い上の注意
写真が下手ですが、取り扱い上の注意についてです。
特別なことはなく、一般的なパウチ商品と同じようなことが書かれていますね。
味の感想
ほのかな塩味で、空っぽの体にやさしく染みわたります。ファスティング後は味覚がリセットされますので、十分な味つけに感じます。
ちなみに、わたし自身ファスティング後ではないタイミングに食べたこともありますが、人によってはやや薄味に感じそうな味わいです。ナチュラルな味をそのまま楽しむのも良いでしょうし、漬け物や梅干しと一緒に食べたりと工夫してもいいでしょう。
アレンジレシピ
温めた「オーガニック玄米ヘンプ粥」にしらすをまぜて、海苔をまぶしました。
とても簡単アレンジですが、かなりおいしくなります。しらすで少し塩味も加わり、海苔のいい香りがアクセントになります。
味だけでなく栄養の面で見ても、しらすを追加することでカルシウムやタンパク質などが強化され、海苔でカリウムや鉄分などのミネラルや葉酸なども補給されます。
ひと手間で、おいしさと栄養どちらもアップします。
【まとめ】オーガニック玄米ヘンプ粥
ファスティングの後や、お腹を下してしまった後におすすめの「オーガニック玄米ヘンプ粥」をご紹介してきました。
お米だけのお粥よりも、ミネラルや必須脂肪酸、タンパク質が豊富です。血糖値も上げにくいのでダイエット中の方にもおすすめです。
ファスティング後や、体調が万全でなく体にやさしい食事にしたい場合には「マゴハヤサシイワ」意識した和食にすると良いでしょう。
《参考》【マゴハヤサシイワとは】その意味と、献立の立て方・栄養
また、ファスティング後は回復食に入る前に「スッキリ大根」を食べて、デトックスのフィナーレを迎えるのがおすすめです。
普段は再吸収されてしまう胆汁を一気に出して、新しいものを作り出すことができます。これが、皆さんが溜まった便だと思っているいわゆる「宿便」です。詳しくは以下の記事でご覧ください。