【フェアトレード商品】コーヒー・チョコ・お茶・コットン・ボール・切り花

あなたは、どんな商品が「国際フェアトレード認証」として販売されているか、ご存知ですか?

  • どんなフェアトレード商品があるの?
  • なぜフェアトレードの考えが生まれたの?
  • どのような取り組みや基準があるの?

わたしは、オーガニック食品やオーガニックコスメが好きな栄養士です。SDGsやフェアトレードにも興味を持ってきたわたしが、「フェアトレード商品」の具体例と、その背景についてご紹介いたします。

【フェアトレード】とは

フェアトレードとは直訳すると「公平・公正な貿易」ということです。

つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。開発途上国は、発展途上国とも呼ばれますが、そんな地域で暮らす人々は弱い立場にあるので守るルールを設定したということです。

「フェアトレード」認証された商品につけられるマークや基準が定められた成り立ちについて、詳しくは下記の記事ご覧ください。

《参考記事》【国際フェアトレード認証ラベルとは】マーク・対象商品・SDGsとの関係

なお、フェアトレードジャパンの認証製品一覧は下記の公式サイトよりご覧いただけます。

コーヒー、紅茶、カカオ、スパイス・ハーブ、果物、加工果物、ワイン、オイルシード・油脂果物、食品その他、切花、コットン製品、食品以外その他、のカテゴリー別でご確認いただけます。

《公式サイト》FAIRTRADE JAPAN:認証商品

では下記の6つの商品が、どのような経緯によりフェアトレードの基準が設けられたのかご紹介していきます。

  1. コーヒー
  2. カカオ(チョコレート)
  3. お茶
  4. コットン
  5. スポーツボール(サッカーボール)
  6. 切り花

【フェアトレード】コーヒー

コーヒー生産国のほとんどは開発途上国です。コーヒー豆の買取価格は、生産現場とは遠く離れたニューヨークとロンドンの国際市場で決められます。国際市場は投機マネーなども流入し、時に高騰したり暴落したりと価格が激しく変動します。

マーケット動向の情報入手や市場への販売手段を持たない発展途上国の小規模農家たちの多くは、中間業者に頼らざるを得ない状況にあります。

時には、生産や生活に十分な利益を得られず、不安定な生活を余儀なくされています。子どもを学校に通わせる収入を得られず、労働する児童がいたり、飢餓に苦しむ人が出てきます。

世界に、極度の貧困状態で暮らしている人は7億960万人もいます。そのうち約半数が子どもで、3億5600万人にのぼります。

「極度の貧困状態」とは、国際基準で1日あたり1.9米ドル以下の生活を指します。本日(2022年1月)時点の1ドル=約114円で換算すると、1.9米ドル=約216.6円です。

世界の貧困や飢餓の状況については、次の記事でご覧いただけます。

《参考記事》【SDGsとは何か】17の目標一覧とその意味・課題を簡単に解説

「生産者組合」の取り組み

フェアトレードでは、個々の小規模農家がまとまり協働で生産者組合を作ることで、下記のことができるようにしています。

  • メンバー全員で生産能力を高める取り組みをする
  • 市場と直接つながり、交渉力を身につけ組織を発展させる
  • フェアトレードの利益によって地域社会を発展させる

フェアトレード最低価格

国際フェアトレード基準では、生産者の持続可能な生産と生活を支えるために必要な「フェアトレード最低価格」が定められています。

国際市場価格がどんなに下落しても、輸入業者は「フェアトレード最低価格」以上の金額を生産者組合に保証することになります。

たとえば、アラビカコーヒーのフェアトレード最低価格は1ポンド(約454g)140USセント有機認証のコーヒーだとさらに30USセント上乗せ保証をしています。

《1ポンドのフェアトレード最低価格》

種類 価格(+プレミアム保証金)
アラビカコーヒー 140USセント(+プレミアム20USセント)
有機認証アラビカコーヒー 170USセント(+プレミアム20USセント)

※1ポンドは、約454gです。

プレミアム保証金

フェアトレード最低価格が保証されるのに加えてさらに、1ポンドあたり20USセントのプレミアム(奨励金)保証金が輸入業者から生産者組合に約束されます。

それにより生産者組合は、生産技術の向上や機材の購入などに取り組むことができます。または、地域の小学校や病院の建設といった社会発展を実現させることも可能になります。

たとえば、レギュラーコーヒー200g製品の場合、プレミアム金額は約11USセント(約12円)で、コーヒー1杯に換算すると0.6円程度です。

1円玉ひとつに満たないごく僅かな金額ですが、これはコーヒー1杯に換算した場合です。

コーヒー1杯に換算すると小額でも、通常コーヒー生豆は10トン、100トンといった大きな単位で取引されますので、生産者組合が手にするプレミアムは40万円、400万円、という大きな金額になります。

「フェアトレード最低価格」と「プレミアム保証」により、生産者は安定した生活を送り、品質の高いコーヒー作りに励むことができます。

《参考記事》【簡単にエシカルの意味とは】消費・ファッション・スタバの取り組み

【フェアトレード】カカオ

発展途上国では実に、1400万人もの人たちがカカオ生産によって生計を立てていると言われています。チョコレートの原料であるカカオ豆はどこでどのように作られて私たちの手に届けられているのでしょうか。

この1400万人というのはいつの情報か明記されていなかったので、正確な比率が割り出せませんでした。しかし、発展途上国でカカオ生産を生業とする人々は決して少ない比率ではありません。コーヒーの章でお話した通り、仕事がなかったり飢餓に苦しんでいる極度の貧困状態の人々が約8億人います。その中にカカオ生産業に関わっている人たちもいることでしょう。

ちなみに、先進国と発展途上国の人口推移は次のようになっています。

《人口推移と割合》

1950年 2000年 2025年の予想 2050年の予想
先進国 8億1300万人(32.3%) 11億9300万人(19.6%) 12億4900万人 12億3600万人(13.6%)
開発途上国 17億700万人(67.7%) 48億9200万人(80.4%) 66億5600万人 78億4000万人(86.4%)

《参考記事》JICA:開発途上国の人口動態の現状と展望

児童労働の問題

開発途上国が抱える深刻な問題の1つに、児童労働があります。世界の貧しい国々では、5歳から17歳までの子どもの4人に1人が、労働を強いられています。

2018年のデータによると、世界では15〜24歳の若者の5人に1人が教育も受けておらず、仕事にもつけず、職業訓練を受けることもできない状況にあります。中央・南アジアや、北アフリカ・西アジア地域では、4人に1人の若者がこの状況にあるとされており、世界でも最も深刻な状況にあります。

《参考記事》【SDGsとは何か】17の目標一覧とその意味・課題を簡単に解説

国際フェアトレード基準では、児童労働を禁止し、安全な労働環境を保証しています。

児童労働が起こる要因には、社会の慣習や伝統、文化的背景、教育制度や福祉制度の未整備もありますが、多くの場合、経済的「貧困」がほとんどだと言われています。「貧困」による負の連鎖を断ち切り、生産者が対価を得られるよう、持続可能な生産と生活を支えるフェアトレード価格を設定しています。

プレミアム保証金

フェアトレードにより生産者が適正で安定した収入を得ることができれば、労働を余儀なくされる児童は減ります。

フェアトレードによる取引をすることで、プレミアム保証(奨励金)が出ます。それによって得た資金で、生産者たちが自ら地域の教育や医療など社会基盤の充実を図ることも可能になります。

地球環境を守る基準

また、フェアトレードでは環境面でも厳しく基準が定められており、森を破壊したり、危険な農薬を使ったりすることなく自然環境を守りながら生産されています。

「フェアトレード チョコレート」は、生産者も、地球環境も、わたしたちにも嬉しいハッピーなチョコレートです。

《参考記事》【チョコレート】People Tree:オーガニック&フェアトレード

【フェアトレード】お茶

お茶は、水に次いで世界で最も飲まれる飲料の一つです。毎秒15,000杯の茶が世界で飲まれています。

インド、スリランカ、東アフリカ諸国の茶園のほとんどは、イギリスの植民地時代に造られたもので、現在でも世界の茶生産は大規模なプランテーション型が多く、小規模生産者は少数派です。

茶園で働く労働者への低賃金や劣悪な労働環境などの問題は、ここ最近の茶葉の市場価格下落により、さらに悪化している地域もあります。

フェアトレードでは、労働者が適正賃金を受け取り、安全で衛生的な労働環境が守られるように定められています。

プレミアム保証金

また茶葉代金とは別途、労働者の合同委員会にはプレミアム(奨励金)が保証され、地域の発展のために活用されています。

次は、インドのプタリホラ茶園の茶摘労働者ジョリ・ラリさんの言葉です。

「私たち合同委員会では、プレミアムの一部で全従業員への電力供給支援を行うことにしました。私の子どもたちもこれで夜でも勉強することができるようになります。他には、従業員が自家栽培の野菜販売など小規模ビジネスを始める元手の貸付もプレミアムで行っています。」

夜に電気で明るくするという、わたしたち日本人にとって当たり前のことができない生活を強いられている人たちがたくさんいるんだなと気づかされます。

フェアトレードのプレミアム保証金の制度を活用して、少しでも快適な生活を手に入れて欲しいです。わたしもフェアトレードのお茶を購入することで、ほんの少しでも貢献できればと思います。



【フェアトレード】コットン製品

世界70カ国以上で、およそ1億世帯がコットン(綿)生産に従事しています。特にカメルーンやマリなどの西アフリカや、インド、パキスタンといたアジア地域の開発途上国にとっては、国の経済や人々の生活を支える重要な輸出農産品です。

コットン貿易でも先進国に有利な不平等な構造があり、開発途上国の多くのコットン生産者は、生産コストすら賄えない低価格の厳しい状況を強いられています。

18世紀の中頃に産業革命が起き、イギリスでは蒸気機関で動く綿紡績の機械が、それまでの綿産業のあり方を一変させました。

《参考》Wikipedia:紡績

紡績(ぼうせき、英: spinning)とは、(比較的短い)繊維を糸の状態にすること。たとえば綿花、羊毛、麻、蚕糸の「屑」、化学繊維のステープルなど、比較的短い繊維から糸を作ること。大和言葉では「つむぎ」とも。

つまり、原料の綿花から綿糸をつくることです。より安い綿製品を大量に作るため、工場の労働者は厳しい労働を強いられました。

原料の綿はインドから大量に輸入され、これも徹底的に買いたたかれたため、インドの綿産業が壊滅寸前まで行ってしまうほどでした。

21世紀においても、アジア、アフリカの多くの農場や工場では搾取的な労働がまだ続いていると言われています。大量の安い衣料品が販売されている背景には、過酷な労働に耐え忍んでいる労働者がいることを忘れてはなりません。

農薬と健康の問題

また、コットンは、世界中の農耕面積の約3%足らずの栽培農地面積にもかかわらず、世界で使用される殺虫剤の約16%、農薬全体の約10%がコットン農場で使われているという報告があります(PESTICIDE ACTION NETWORK, 2007)。

国際的には使用禁止の危険な農薬も、途上国では未だに使用されていることもあり、生産者の農薬による中毒死や健康被害も深刻です。地球環境への影響も発生しています。

なお、農場の有力者が農民に化学肥料、殺虫剤などの農薬を使って農業をするように指導することもあります。農薬を購入する資金がない農業労働者は、借金をする形でスタートし、収穫後はわずかな金額しか受け取れず、なんとか生活費に充てます。

そのような状況が続くと、夫は病気になり、妻が労働を余儀なくされ、子どもは飢餓や病気に悩まされたり、労働により教育を受ける機会に恵まれないというようなことが待ち受けています。このような負の連鎖を断ち切るには、フェアトレードのような基準が必要です。

オーガニックコットン

国際フェアトレード基準では、危険な農薬を禁止するだけでなく、オーガニック栽培を奨励するため生産者へは価格の上乗せも保証されます。

たとえば西アフリカのマリ共和国では、フェアトレード認証を取得しオーガニック農法への切り替えを進める村が増えています。これにより、農薬が原因だったとされる病もなくなり、人々の健康が改善されました。

さらに、オーガニックコットンにすることで、より多くの収入を得られるようになり、フェアトレードのプレミアムを使って村には小学校や備蓄倉庫、識字教室などが作られました。村人たちが自らの力と意思で社会発展を実現させています。

わたしたちは文字の読み書きができて当たり前という感覚で育ちましたが、それは学ぶチャンスがあったからです。開発途上国の子どもたちは、勉強はおろか、文字の読み書きすらできない子がたくさんいるでしょう。もちろん遅れている部分や、修正すべき部分もありますが、改めて日本の教育環境は充実していると感じます。

《参考記事》オーガニックコットンとは?生地の特徴・お手入れ法・認定方法を解説

【フェアトレード】スポーツボール

世界のサッカーボールの70%以上は、パキスタンで生産されています。その多くが、なんと1つ1つ手縫いで作られています。

世界には、働かなければならないために学校に行けず、けがや病気の危険にさらされている子どもが1億6000万人います(ILO/UNICEF:2021年発表推計)。

労働賃金が低く、児童労働の温床になっていることが1990年代に明らかになってきました。児童労働によるボール縫製に批判が出始めたのは1994年ごろからで、インドでは約1万人(98年)、パキスタンでは約7000人(96年)の児童労働が指摘されました。

パキスタンやインドでは、イギリスの植民地時代に技術が移転されて以来、サッカーボールやバレーボール、ラグビー、クリケットなどの各種スポーツ用品の生産が行われてきました。

中でも、パキスタンでは約1万5000人(ILO推計)の子どもたちがサッカーボールの縫製に携わり、インドでは約1万人(パンジャブ州のみ:NLI推計)の子どもがサッカーボールや他のスポーツ用品を作っていたと言われています。パキスタンやインドでサッカーボール縫いに携わる人の多くは、ダリットと呼ばれる経済的にも社会的にも地位の低い社会グループ(カースト)に属しています。

ボールの製造は、企業が直接労働者を雇っているのではなく、企業が仲介業者(コントラクター)へ下請けに出し、さらに縫製工場(スティッチングセンター)や各家庭で縫製が行われています。

たとえば、インドではサッカーボールを1個を縫って得られる賃金は5~10ルピー(当時約15~30円)でした。大人でも1日に2~3個を縫うのがやっとです。

法律で定められている1日の最低賃金63ルピー(約189円)を下回る賃金しか得られません。これは最低賃金の約8~15%という僅かな金額です。

現代の日本の労働に当てはめてみると、週休2日で月曜日から金曜日まで週5日働いたとして、1週間で10~15個のサッカーボールが縫えることになります。1ヵ月(4週間)で、40~60個のサッカーボールが縫えることになります。平均して50個とした場合の月収は、250~500ルピー(当時の価格で約750~1,500円)となります。

プレミアム保証金

こうした労働環境を改善し、児童労働をなくすための働きかけの1つとして「フェアトレードサッカーボール」への取り組みが生まれました。

フェアトレードサッカーボールは、工場労働者へ適正賃金や安全な労働環境が保証されているだけでなく、ボールの買取価格とは別に、ボール価格の10%にあたる金額がプレミアム保証金として輸入業者から工場労働者の合同委員会に支払われ、生産地域の教育や福祉のために役立てられています。

サッカーボールだけでなく、フットサルボール、バレーボール、バスケットボール、ラグビーボールなどのフェアトレードボールもあります。

ACE(エース)のチャリティ活動

ACE(エース)は、「子ども、若者が自らの意志で人生や社会を築くことができる世界をつくるために、子ども、若者の権利を奪う社会課題を解決する」ことをパーパス(団体の存在意義)に掲げ、児童労働の撤廃と予防に取り組む国際協力NGOです。

ACEは『世界中の人に夢を与えるスポーツが、 子どもの未来を奪ってはいけない!』と、チャリティフットサル大会を開催しいます。

サッカー関連の著名人のサイン入りグッズなど、Yahoo!チャリティーオークションに出品してきました。オークションの落札額やチャリティ大会の収益は、インドやガーナの子どもたちを危険な労働から守るための活動費として使用しています。

チャリティフットサル大会やチャリティーオークションの収益を通じてインドの村を支援し、サッカーボール縫いをしていた子どもたちが学校へ通えるようになっていきました。

《公式サイト》ACE(エース)とは

【フェアトレード】切り花

バラやカーネーションなどの切り花にもフェアトレード認証製品があることをご存知でしたか?まだ広く認知されていない現状があります。

世界の切花は、ほとんどが大規模なプランテーションで生産されていますが、次のような問題が指摘されました。

  • 使用される農薬や汚水が適切に処理されずに環境被害がある
  • 労働者へ十分な防護服が提供されず、農薬を散布する際に健康被害をもたらす
  • 不当な低賃金で働かされる

そこでフェアトレード基準の設定を求める声が強まり、2004年に切り花にも国際フェアトレード基準が設定されました。

以来、日本でも2006年から一部のスーパーマーケットや花屋でフェアトレード認証のバラやカーネーションが販売されています。フェアトレードフラワーは、ケニアやタンザニアを中心とした東アフリカ諸国と、コロンビアやエクアドルなどのラテンアメリカ諸国で多く生産されています。

お花は、冠婚葬祭から日常生活まで様々なシーンで彩りを与えてくれます。そんなお花が安価で提供されている背景には、農薬の健康被害に苦しむ人や、低賃金での労働を余儀なくされている人たちがいることを知る必要があります。

まだまだ認知度が低い、生花と健康被害や環境破壊に関する情報がもっと広まってほしいなと感じます。

オーガニックフラワー

「SDGs Quest みらい甲子園」という大会で、2020年度に北海道エリア大会 SDGsアクション大賞を受賞したチームがオーガニックフラワーについて発表していました。

「SDGs Quest みらい甲子園」とは、高校生が持続可能な地球の未来を考え行動するために、SDGsを探究し、社会課題解決に向けたアイデアを考える機会を創発し、そのアクションアイデアを発表・表彰する大会です。

オーガニックフラワーや、オーガニックの農業生産物が正解に広げていくことで、SDGsで目標達成に繋げ、陸・河川・海の環境保全にもつなげたいとスピーチしていました。

スピーチの内容など詳しい情報は下記の記事よりご覧ください。

《参考記事》【SDGs Quest みらい甲子園】オーガニックフラワーのご紹介

【まとめ】フェアトレード商品の具体例

本記事では、フェアトレード商品の例として、コーヒー、カカオ(チョコレート)、お茶、コットン、サッカーボール(スポーツボール)、切り花をご紹介してきました。おいしいフェアトレードのチョコレートの記事はこちらです。

《参考記事》【チョコレート】People Tree:オーガニック&フェアトレード

わたしは、サッカーボールが手縫いであり、それが児童労働を中心でされていたことを知りませんでした。最初に知った時は驚きました。

フェアトレード商品というと、食べ物や飲み物などを中心に理解していましたが、コットンやスポーツボール、切り花など、商品のジャンルは多岐に渡ります。

まずは、もっと多くの人に今回ご紹介したような児童労働や低賃金、健康被害などの現状があるという事実と、国際フェアトレードの基準に沿って認証マークがついた商品が販売されていることを知ってほしいです。

「自分が良ければそれでいい」という考えの人もいるかもしれませんが、多くの人は「知らないから、取り組んでいない」ように感じます。最近でこそ、テレビなどのメディアでも「SDGs」をテーマにした情報が配信されているシーンを見かけるようになりましたよね。

今は、SNSやネットニュースなどから情報を仕入れる時代です。AIが予測して「あなたが興味を持ちそうな情報」ばかりピックアップしてくれます。これは、自ら興味を持たない限り新しい情報が入ってきづらくなる弊害でもあると思います。

わたしは、多くの方に「フェアトレード」が知られるように情報発信を続けていきたいと思います。

《参考記事》【国際フェアトレード認証ラベルとは】マーク・対象商品・SDGsとの関係

《参考記事》【SDGsとは何か】17の目標一覧とその意味・課題を簡単に解説

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