【SDGs Quest みらい甲子園】オーガニックフラワーのご紹介

最近は、良く耳にするようになった「SDGs」ですが、「SDGs Quest みらい甲子園」という大会をご存知でしょうか。

  • SDGs Quest みらい甲子園ってなに?
  • 大会はどんなことが行われているの?
  • 「オーガニックフラワー」って何?

普段からオーガニックやSDGs、エシカルなことに興味があるわたしが、お答えしていきます。

2021年度「SDGs Quest みらい甲子園」

「SDGs Quest みらい甲子園」とは、高校生が持続可能な地球の未来を考え行動するために、SDGsを探究し、社会課題解決に向けたアイデアを考える機会を創発し、そのアクションアイデアを発表・表彰する大会です。

《参考記事》【SDGsとは何か】17の目標一覧とその意味・課題を簡単に解説

2019年度よりスタートした大会で、昨年度は1,444名の生徒からエントリーがありましたが、地球レベルの解決アイデアから地域の課題解決に向けた様々なアクションアイデアが集まり、各エリア別に受賞チームが決まりました。

SDGs教育を起点に持続可能な社会の担い手を育てるために、各エリアの自治体、教育機関、地域メディア、企業、団体の産官民協働によりパートナーシップを形成して運営しています。

《参考》SDGs Quest みらい甲子園

運営組織

  • 主催:地域エリア別に実行委員会を組織
  • 共催:地域メディア企業、または自治体
  • 後援:各自治体、各教育委員会、国連広報センター、JICA
  • 協賛:応援企業(SDGs Quest パートナー)

開催の主旨

「持続可能な社会の担い手」を育てるためにSDGsを起点とした社会課題解決に向けた行動を促す機会を創発していくことが狙いだそうです。大人ばかりでなく、若い人たちにも取り組んでもらおうという取り組みです。

  1. 高校生がチームを組み、主体的な学びと行動を創発していく。
  2. 学習指導要領に基づき2022年に本格的に導入される総合的な探究授業を見据え、SDGsを通じて生徒たちが社会課題を探究する学習環境を整備していく。
  3. ここで発表されるアイデアを多様なセクターが応援できるパートナーシップで推進し、世代間のつながりを作り上げ、実践的行動を促す。

応募概要

募集内容SDGsの目標達成に向けた高校生によるアクションアイデアプラン。

※活動実績の有無は問いません。あくまでアイデアプランの募集となります。

参加条件対象エリア内の高校に通う高校1年生・2年生2~6人で構成するチーム。男女、学年、他校生徒の混成可。

※一人での参加はできません。中高一貫校による参加の場合は、中学生の参加も可能です。

5つの開催エリア

5つの開催エリアのスケジュール感は、大まかに下記の通りです。

  • 2021年10月20日:参加登録受付開始
  • 2021年11月30日:参加登録〆切(まずは参加意向のみ申請)
  • 2021年1月10日:プラン提出〆切/データチェック
  • 2022年1月下旬:一次審査実施/二次審査選出チームへの動画製作打診
  • 1月下旬~2月下旬:二次審査用プレゼン動画提出期限
  • 2月下旬~3月中旬:二次審査の実施
  • 3月中旬~下旬:ファイナル大会(セレモニー)開催

ファイナル大会(セレモニー)開催については、5つの大会日程が違うので個別にご紹介してきます。

関西エリア大会

2022年3月12日:関西エリア大会ファイナル(セレモニー)開催

首都圏大会

2022年3月26日:首都圏大会ファイナル(セレモニー)開催

静岡県大会

2022年3月28日:静岡大会ファイナル(セレモニー)開催

東海エリア大会

2022年3月29日:東海エリア大会ファイナル(セレモニー)開催

北海道大会

2022年3月30日:北海道大会ファイナル(セレモニー)開催

3つの賞

SDGs Quest みらい甲子園では、下記の3つの賞があります。

  1. SDGs Quest アクションアイデア最優秀賞:提出されたすべてのプランの中から、SDGsの目標達成に向け最も優れているアクションプランを選出。
  2. SDGs Quest アクションアイデア優秀賞:提出されたすべてのプランの中から、大賞に次いでSDGsの目標達成に向け優れているアクションプランを選出。
  3. SDGs Quest 企業各賞:各大会に協賛をいただいている地域企業との協働により、広がりや高い波及効果が見込めるアクションプランを選出。



過去の開催について

開催の概要を知っても、実際にどんな大会かイメージしにくいと思うので、過去の大会についてもご紹介していきます。受賞したチームのプレゼンを視聴して、気になったものがあったので簡単にまとめます。

約5分のテンポの良い発表なので、皆さんも良ければご覧ください。

《参考》みらい甲子園:北海道エリア大会 SDGsアクション大賞

2020年度:北海道エリア大会 SDGsアクション大賞

「オーガニックフラワーの調査・研究~持続可能な農業の実現で温室効果ガスの削減~」

化学肥料で生産された生花は、生産者にも消費者にも、地球環境にも悪影響を与えているという、見落としがちな事実に注目したプランです。オーガニックな手法で生産された花を広めることで、オーガニック農業やその生産物への知識と理解を深めてもらう狙いがあります。

オーガニックフラワー

もともとは「エディブルフラワー」という食べられる花の研究をしてきました。

だんだんと食料ばかりでなく、草花にもオーガニックが必要だと感じました。その理由は下記の事例があったからです。

  • 切り花の生産農家の方が、農薬によって皮膚がただれて困っている。
  • 海外の病院で体調不良の原因が、病院内に飾った花から飛散した農薬成分であった。

オーガニックフラワーが地球温暖化の救世主なると考えているそうです。地球温暖化は、温室効果ガスによる影響が大きく二酸化炭素ばかりが注目されていますが、メタンガスや亜酸化窒素も微量温室効果ガスのひとつです。

農業生産で使用する肥料が要因で発生する亜酸化窒素に着目しました。亜酸化窒素は、微量温室効果ガスでありながら、大気寿命が121年、温室効果は二酸化炭素の約300倍と言われています。

オーガニックフラワーやオーガニックな農業生産は亜酸化窒素の発生を抑制し、地球温暖化の救世主になると考えています。

どのように貢献するか

環境

  • 経済的な発展や働き甲斐、貧困の問題の解消。
  • 環境に負荷をかけない持続可能な農業の実現により、有機物質の循環を促し、微生物を活性化させ、土を豊かにし、化学物質の流出を防ぎ、河川や海の豊かさにつながる。

暮らし

  • 健康な食糧や、健康な植物にふれることが、人の健康にもつながると考える。
  • 花や作物、野菜、畜産のオーガニックが広がることで、健康的な生活の向上につながると考える。
  • 生産する側と消費する側の信頼関係と、オーガニックがどのような環境問題につながるのか理解を深める必要がある。

アクション

オーガニックフラワーや、オーガニックの農業生産物が正解に広がることで、SDGsで目標達成に繋がり、陸・河川・海の環境保全にもつなげたいです。

オーガニックフラワーは認知度が低く、生産流通が少ないという現実があります。オーガニックフラワーの特徴や優位性、その魅力をアピールするべく、イベント・SNS・市場にオーガニックフラワーの出荷、地産地消の取り組みをしていきたいです。

【まとめ】SDGs Quest みらい甲子園

「SDGs Quest みらい甲子園」のコンテスト概要をご理解いただけましたか。

実はわたしも、今回はじめてコンテストのプレゼンを視聴したのですが、とても良くまとまっていて勉強になりました。緊張した面持ちながら、ハキハキと話す姿を見て、たくさん練習したのだろうと感じました。

「オーガニック」というと、まずお米や野菜などの農産物(食品)を思い浮かべますよね。興味がある方であれば、オーガニックコットンや、オーガニックコスメをイメージする方もいるかもしれません。

わたしは「オーガニックフラワー」というのは、知らなかったので驚きました。良く考えてみると、お花にも農薬は使われていますよね。

まだ、オーガニックフラワーという言葉を知らない人が多いと思いますが、そのうち当たり前のように知っている世の中になればいいなと思いました。オーガニックはSDGsの目標達成にも貢献できますし、自分たちの健康にも良いですし、色々な可能性を秘めているなと思います。

今年の SDGs Quest みらい甲子園では、どんな発表があるのか楽しみですね。

《参考記事》【SDGsとは何か】17の目標一覧とその意味・課題を簡単に解説

 

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