皆さんは食事をする際、どのような基準で飲食店を選んでいますか。今回は、銀座・有楽町エリアにある「マクロビレストラン」についてご紹介します。
- マクロビレストランって、おいしいの?
- 一人だと入りにくないか心配。
- ボリュームやお値段も気になる。
わたしはオーガニック好きで、健康志向な栄養士です。オーガニック食材にこだわり、化学調味料・合成着色料・人工甘味料を使用しない「チャヤ ナチュラル&ワイルドテーブル」に行ってきたレビューをまとめました。
お店の基本情報
汐留、日比谷、新宿など東京都を中心にお店を出している「チャヤマクロビティクス」についてご紹介します。
まずマクロビオティックというと、意識高い系や、優雅なマダムのストイックな食生活を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、そんなことありませんよ。
「マクロビオティック」とは、穀物や野菜・海藻などを中心とする日本の伝統食をベースとした食事を摂ることにより、自然と調和をとりながら、健康な暮らしを実現する考え方です。
マクロビ派の方はもちろんのこと、肉や魚、牛乳、チーズやバター、卵も食べないヴィーガンの人も活用できるレストランです。ヴィーガンの方は、それぞれの人によって、駄目なものと食べて良いものに制限のレベルがあると思いますが、チャヤ ナチュラル&ワイルドテーブルでの食事も検討する価値がありそうです。
《参考記事》【マクロビオティックとは】マクロビ飲食店・マクロビ派クッキー紹介
8つのポイント
- 国産有機玄米を使用。
- 有機栽培・特別栽培など、こだわりの農産物を使用。
- 契約農家など生産者を大切にし、日本の農業を応援する。
- 春夏秋冬の恵みを大切に「旬食材」「産地」「生産者」にこだわった食材を提供。
- 海産物は産地が明確なものを使用。
- マクロビオティックをベースに、肉・卵・乳製品・精製された白砂糖を使用しない。
- CHAYAマクロビのルーツである湘南・葉山の食材にこだわり、地産地消を実践。
- 化学調味料、合成着色料、人工甘味料を使用しない。
① 有機玄米(オーガニック玄米)であることは非常に大切です。なお玄米は、アブシジン酸の毒性を不活性化してから食べる必要があるので、ご存じない方は、ぜひこの機会に知っていただければと思います。参考記事は下記です。
《参考記事》【生きた玄米】選び方・毒性の不活性化・保存方法・おすすめ玄米を紹介
② 有機栽培・特別栽培というのは、簡単に言うとオーガニック食材ということです。「特別栽培」というのは、一般的な栽培方法(慣行栽培)の50%以下の農薬・肥料で栽培する方法のことです。
《参考記事》オーガニックとは無農薬?簡単に意味を解説。世界の認証機関もご紹介。
⑦ 地産地消も実践されていて、エシカルですね。エシカル消費やSDGsに取り組む企業が増え、それを支持する消費が増える世の中になればフードロスの削減にもつながりますね。
ただ、お店は東京都内にあって、地産地消としては「CHAYAマクロビのルーツである湘南・葉山の食材」ということで、それは地産地消ということでいいのかなという気もします。畑や田んぼが多くない東京都内での地産地消は難しいかもしれませんね。
「地産地消」とは、地元で生産されたものを地元で消費することです。
エシカル消費や、SDGsに取り組む企業についての記事もあるので、ご興味があればご覧ください。
《参考記事》【簡単にエシカルの意味とは】消費・ファッション・スタバの取り組み
《参考記事》【SDGsとは何か】ロゴ・バッジの使用、企業の取り組みを紹介
⑧ 化学調味料、合成着色料、人工甘味料を使用しないので、新鮮な食材を使用した、自然な味わいが楽しめるレストランであることが分かります。地産地消のメリットとして新鮮な食材がいただけるということも言えますね。
新型コロナウィルス感染症予防に配慮
- 入店時にはマスクの着用と手指のアルコール消毒。
- スタッフは感染症予防対策のため、出勤時に検温・体調確認を行い、勤務中はマスクを着用、手洗い・うがいと手指のアルコール消毒をこまめに行っている。
- 入口ドアを開け定期的に換気をし、空気を入れ替えている。
- 客席のアルコール消毒を定期的に行い、ソーシャルディスタンスを守るため、席の間隔をあけて案内している。
- 平時から行っている、食品の衛生管理をより一層徹底する。
また、わたしが行った日比谷シャンテ店では、隣の人とも適度な距離があり、少し密集しているようなお一人様向けの長テーブル席ではアクリル板が配置されていて、新型コロナウィルス感染症予防の対策をおこなっているお店だと感じました。
いよいよ東京都のレストランや居酒屋など飲食店で、時間的に営業になりつつありますね。
チャヤ ナチュラル&ワイルドテーブル 日比谷シャンテ店
「チャヤマクロビティクス」では、いくつかのレストランを運営されていますが、今回は日比谷シャンテ店についてご紹介します。
「チャヤ ナチュラル&ワイルドテーブル 日比谷シャンテ店」は、2004年にオープンしたそうです。日比谷シャンテもオシャレで素敵な雰囲気ですし、店内も清潔感がありましたよ。
住所・アクセス | 〒100-0006 東京都千代田区有楽町1-2-2 東宝日比谷ビル B2F
(JR有楽町駅 日比谷駅 日比谷口より徒歩5分、東京メトロ日比谷駅 A5出口より徒歩2分) |
営業時間 | 2021年10月25日より、営業時間は以下の通りとなります。
火〜土 11:00~23:00 (LO 22:00) ランチタイム 11:00~14:00 L.O |
定休日 | 日比谷シャンテ休館日に準ずる。 |
電話番号 | 03-3500-5514 (平日14:00〜、土日祝日17:00〜ご予約可) |
席数 | 店内43席 |
※最新情報については、公式サイトでご確認ください。
【口コミ】チャヤ ナチュラル&ワイルドテーブル 日比谷シャンテ店レビュー
実際にとある休日にランチに行ってきました。店内の様子や雰囲気などをご紹介していきます。最新情報は公式サイトでご確認ください。
《公式サイト》日比谷シャンテ店
お店の入り口には、メニューが置いてあるので、お店に入る前に確認することができます。
メニューの写真もついているので、注文したらどんなものが出てくるのか分かって安心ですね。食べる前から、わくわくします。
店内の入口付近
入口付近に、商品が陳列されています。たとえば、次のようなものが、ありました。
- 乳製品をつかわない濃厚とろーりホワイトシチュー
- 米粉で作った甘くてとろける かぼちゃのシチュー
- 卵を使わず国産大豆でつくった豆乳マヨ
- とろっと濃厚コレステロールゼロのソイチーズリゾットの素
- 燻製たまねぎで深いコクと香りの豆乳カルボナーラ
- 大豆ミートと野菜でボリュームたっぷりソイミートソース
家でもお手軽に「マクロビ」が取り入れられる商品が並んでいます。わたしは、特に大豆のマヨネーズが、どんな味なのか気になりました。買ってみようと思っていたのに、うっかり購入し忘れてお店を後にしてしまったので、次回は買いたいと思います。
店内は、清潔感があり、ナチュラルであたたかい雰囲気です。女子会や、ママ友ランチ会などに需要が高そうなお店の雰囲気・メニューです。
店内のショーケース
店内には、スコーンやプリン、ケーキの飾られているショーケースがあります。自分の目で見て、食べたい商品を選ぶことが可能です。
テイクアウト用にお弁当の販売もされているようで、チラシもおいてありました。
混雑レベル
お店のオープンが11時で、わたしは11:10頃に日比谷シャンテ店に到着しましたが、すでに女性2~4人組が3組ほど、おひとり様が2組くらい着席していました。土日なので込んでいるのか平日もこんなペースなのか気になるところです。
また、いくつかの席は予約席として確保されていて「予約席」という札が置いてありました。
わたしが入店した直後も、わわっとお客さんが入ってきて、12時にはほぼ満席状態でした。一気に注文が入っていたので、お料理の提供は時間がかかるかなと思いましたが、特別に遅いということはありませんでした。
店員さんも感じが良いですし、店内の居心地もいいので、快適に過ごせました。ただ、お急ぎでパパっと食べたい場合は、タイミングに注意した方がいいかもしれません。
ひとりでも入りやすい
お店に入ってすぐの中央に、10人席くらいの長いテーブル席があって、1人席もたくさんあります。アクリル板もついていて、コロナ対策もしているようで安心ですし、一人でも入りやすいお店です。
実際わたしも銀座に用事があったので、ランチに立ち寄ることにしたのですが、ひとりで来ている方はたくさんいました。
わたしは、ちょうど2人がけのテーブル席に案内をされたのですが、お隣さんも1人で来ている女性でした。長テーブル席にも常に、おひとり様がたくさんいる状況でした。休日で、このような状況なので、平日であればもっとおひとり様は多いのかなと思いました。
客層は7割女性
客層は女性が多いです。特にきれいめな大人の女性が多いです。アラサー世代からマダムのような方までいます。女性+男性という客も数組いました。休日のランチどき、わたしがいた時間帯は、男性数人の顧客はいないようでした。
主に1人向けと思われる中央の長テーブル席には、ひとりで来ているアラサーくらいの男性がいました。オーガニック食材をお使うお店や、ヘルシーなメニューのお店は、わりとナチュラルでおしゃれな女性向けな雰囲気の店内が多いので、健康志向・オーガニック好きな男性が入りやすいお店は多くないのかもしれませんね。
丁寧な接客
最初のお料理が運ばれてきて間もなくすると、店員さんが箸置きを持ってきてくれました。わたしが、紙ナプキンをたたんでお箸をのせていたら、それに気づいて持ってきてくれたようです。料理の提供で忙しそうな状況で、そのような気づかいはホッと気持ちも癒されました。
料理の提供の際に、材料やメニューの説明をしてくれます。何も知らずに食べるのと、知って食べるのでは楽しみ方が違うのでうれしいです。
また、別の店員さんの話ですが、わたしが写真を撮っている時に、お水を入れてくれようとした店員さんが「お邪魔しました〜!」と親しみを込めて声をかけてくれました。
レストランやカフェを利用する際も、ショップで服を購入する際も思うのですが、店員さんの対応や雰囲気ってとても大切ですよね。店員さんも含めて「そのお店の印象・評価」になります。
やはり高級なお店ほど、感動するサービスがある場合が多いですし、「サービス料」が発生するのも当然だなと思います。海外では「チップ」を渡す文化がありますが、日本ではチップ文化はなくても、きちんとしたサービスが受けられてありがたいです。たまに残念な店員さんがいると、その分のイメージダウンも大きいですよね。
【口コミ】ランチのレビュー
メニューはこのようになっています。わたしは、「おすすめランチコースA」を食べました。1,980円(税込み)です。
- 前菜3種盛り合わせ
- ヴィーガンスープ
- ベジハンバーグ
- 国産玄米ごはん
- マクロビデザート
- ドリンク
ドリンク・マクロビデザートは、通常メニューの中から好きなものを選べるシステムです。
このクオリティとボリュームであれば「コスパが良い」です。健康的かつ美味しいものでおなかいっぱいなり、心も身体も大満足に時間を過ごすことができました。
前菜3種盛り合わせ
まずは、「前菜3種盛り合わせ」が運ばれてきました。彩りもよく、とても美味しそうです。
洋風ひじき
大粒なひじきに、玉ねぎ、にんじん、ごぼう、しめじ、きゅうりが入っています。
最初にイメージするような和風の「ひじき煮」の味ではなく、サラダのような洋風な味付けです。玉ねぎやきゅうりがシャキッとしていて、さわやかなひじき料理です。
写真だと分からないかもしれませんが、にんじんは皮つきです。オーガニック・特別栽培にこだわっているので、余分な化学薬品は摂取することなく、皮ごと栄養をいただけて得した気分です。
ひじきを使った新しいレシピを学ぶことができました。今度、家でも作ってみようと思います。
かぼちゃサラダ
もったりとした「かぼちゃサラダ」は、食べ応え充分です。かぼちゃの皮も入っていて彩り・栄養価もアップしていて、かぼちゃの実がごろっとしてる部分とマッシュ部分が両方あるので食感も楽しめます。
上に散らされているアーモンドがいい香りで、少しサクッとしてアクセントになります。
また、中にはレーズンが入っていて、もったりとして重くなりがちなかぼちゃサラダのさわやかさに一役買っています。
お麩のカツレツ
箸で、一口サイズに切れないくらいのぎっしり詰まったカツレツです。一口かじってみると、ソースのいい香りとサクサクの衣が、とても美味しいです。
衣の中にはお麩が入っていますが、もちっと弾力が強く驚きました。お肉のような違うような「お麩」と知らないと、中身がなんだか当てられる自信がないような新食感・お味でした。
添えられている、ピンク色の大根でシャキシャキっとリフレッシュされて、口の中もすっきりしました。
メインのベジバーグ
続いて、メイン料理が提供されました。前菜でも結構おなかに溜まるのでボリュームのあるランチコースです。品数も多くとても楽しめます。
ヴィーガンスープ
本日は「ブイヨンスープ」だそうです。具材は、たまねぎ、にんじん皮ごと、セロリ、キャベツ、大根などの5~10mm角のブロックが入っています。野菜のエキスと甘みが感じられて、ほっこり癒されるやさしい味です。
パセリが散らしてある彩りも良く、栄養バランスも良くなりますね。
国産玄米ごはん
玄米ごはんの上には、すりごまが振り返られていて、いい香りがします。ごまは、そのままより、つぶしたり、すりごまにした方が香りを感じることができます。
玄米は、芯を感じないほど柔らかくふっくら炊いてあります。通常、玄米は割と硬めを想像すると思いますが、白米のごはんと同じくらいの硬さに仕上がっています。量もたっぷりで、食べ切れないほどです。
わたしも、たまにはこれくらい水分たっぷりに炊いてみようかなと思いました。美味しかったです。
また、玄米を発芽玄米にする方法や、アブシジン酸の毒性を不活性化させる方法は、下記の記事でご紹介しています。良ければ参考にご覧ください。
《参考記事》【玄米の選び方】玄米の毒・発芽玄米にする方法・炊き方・栄養と効果
《参考記事》【生きた玄米】選び方・毒性の不活性化・保存方法・おすすめ玄米を紹介
ベジハンバーグ
メインの「ベジハンバーグ」は、マスタード味でご飯によく合う味です。言われないとベジとは分からないお肉感です。見た目や味付けで「ハンバーグ」だと認識すると、余計にお肉感を感じるのかもしれません。
濃い紫色の野菜は、大根のような味がしました。水分量の多いフレッシュな野菜です。白っぽくて丸いものも大根で、シャキっと感があります。焼いたことにより甘みも増しているようで、みずみずしくて、とてもおいしいです。
かぼちゃ・さつまいもは、ほくほく、自然な甘みがしてほっこりしました。付け合わせ野菜の味付けは、ほぼ塩味のシンプルなものです。ベジバーグのマスタード味をうっすら感じてちょうどいいです。
マクロビデザート
最後に、デザートです。わたしは「ハイカカオ クラッシックショコラ ~アーモンドミルク豆乳アイス添え~」を選びました。ドリンクは、「オーガニックコーヒー」を注文しました。
オーガニックコーヒー
コーヒーは、苦味と酸味がちょうどよく美味しかったです。デザートと一緒にいただいたので、わたしはブラックで飲みました。
通常であれば、コーヒーのお供にミルクと砂糖が添えられることが多いですが、チャヤ ナチュラル&ワイルドテーブルでは「豆乳」と「甜菜糖(てんさいとう)」が提供されました。
てんさい糖の原料となる甜菜(サトウダイコン・ビート)は、北海道で栽培されています。マクロビオティックでは、暑いところで育った物は体を冷やしやすく、寒いところで育った物は体を温めやすいという考えがあります。
よって、暖かい場所で育てられるサトウキビから作られる砂糖に比べ、てんさい糖は身体を温める作用があると考えられています。
てんさい糖は次のようなメリットがあると言われています。
- 未精製なてんさい糖は、ミネラルなどの栄養が残っている
- 腸内環境を整える天然のオリゴ糖が含まれている
- 血糖値の上昇がゆるかや(てんさい糖のGI値65に対して上白糖はGI値109)
ハイカカオ クラッシックショコラ
ハイカカオだけあって、チョコ感が強いしっかり詰まっているタイプです。ふわふわ系スイーツもおいしいですが、凝縮したチョコレートのような濃厚なスイーツも大好きです。
ショコラの上には板チョコ風の硬めのチョコになっていて食感のアクセントにもなって、おいしいです。ピスタチオとラズベリーですかね。上に彩りで振りかけられていて、濃厚チョコのシックな色合いに彩りを添えています。
木苺か何かベリー系の甘酸っぱいのソースが、お皿にかわいらしく添えられています。ショコラや豆乳アイスに、つけながらいただきました。
アーモンドミルク豆乳アイス
「アーモンドミルク豆乳アイス」は、アイスクリームとシャーベットの間のような食感のさっぱりしたアイスです。
甘すぎず、さわやかであっさりとした味で、ショコラに良く合います。結構、豆乳感があります。何のアイスが伝えられずに食べても「豆乳だ!」と分かるくらいです。
【まとめ】チャヤ ナチュラル&ワイルドテーブル 日比谷シャンテ店
マクロビメニューは、お肉や魚を控える関係で、食材・調理を工夫しているお店が多く、とても楽しいです。味は比較的シンプルな味付けで、素材を活かしているレシピが多いように感じます。健康に気をつかっている人や、女性から需要が高いお店です。
《参考記事》【マクロビオティックとは】マクロビ飲食店・マクロビ派クッキー紹介
チャヤ ナチュラル&ワイルドテーブル日比谷シャンテ店で、大満足なランチタイムを過ごすことができました。また少し時間が空くとメニューも新しくなるでしょうし、日比谷・有楽町の近辺に行く際は、リピートしたいなと思います。
コロナウイルスの影響も考え、外食は控えていました。オーガニック食材を扱うお店や、健康に気をつかったお店でいくつか気になるところがあるので、感染対策をしつつ美味しいお店を発掘していきたいなと思います。
健康的な食事を選んでいる方であれば、こちらの冷凍宅配おかず・弁当もおすすめです。食品添加物を使用しないようにしたり、豆類も遺伝子組換えでないものを使用したりとこだわったものです。レンジで温めるだけで、家で栄養バランスも良くおいしいものが食べられておすすめです。