とにかく食べなければ「ファスティング」ということではありません。正しいやり方をご存知でしょうか。
- ファスティングのやり方は?
- 回復食や準備食は、本当に必要なの?
- スッキリ大根てどんなもの?
わたしは、ファスティング歴7年以上で、最近は1年に2~3回ペースでファスティングをしています。そんな栄養士とファスティング指導の資格を持つわたしがご紹介いたします。
空腹に耐えるだけのダイエット方法が「ファスティング」ではありませんよ。
ファスティング方法
ファスティングのやり方についてです。まずどのコースでやるのか決めて日程を決めてしまいましょう。それに合わせて食生活を調整していきましょう。
わたしが経験したことのあるファスティングを紹介していきます。
コース | 合計期間 | 構成 |
1食ファスティング | 数時間 | 朝食・昼食・夕食の1食をファスティング |
1日ファスティング | 1日間 | 1日ファスティング |
3日ファスティング | 7日間 | 準備食2日+ファスティング3日+回復食2日 |
5日ファスティング | 10日間 | 準備食2日+ファスティング5日+回復食3日 |
7日ファスティング | 13日間 | 準備食3日+ファスティング7日+回復食3日 |
初心者の方には、3日ファスティングをおすすめしています。理由は、ファスティング3日目から脂肪燃焼がはじまるからです。でも自信がない方は、1日や1食のファスティングで自信をつけてからでもいいでしょう。
最終的には5日ファスティングがおすすめです。わたしは5日ファスティングを定期的に行っています。
7日ファスティングもチャレンジしたことがありますが、ちょっと長すぎて飽きてくるし、体脂肪率の下がり方が期待通りではなかったので、5日ファスティングがおすすめです。7日目でも、空腹感などは酵素ドリンクでわりと平気なのですが、「噛みたい!食べたい!つまんない!」という感覚が強くなりました。
5日あれば、脂肪燃焼のデトックス状態になり、空腹に襲われることなくリラックス&集中した状態で過ごせるし、飽きずに集中できる期間かなと思います。ファスティングの原理については、こちらの記事をご覧ください。
《参考》【ファスティングとは】断食との違い・ダイエット&デトックス効果
ファスティングは食べない期間の他に、準備食と回復食の期間を設ける必要があります。これは、スポーツでいう準備運動とクールダウンのようなものです。とくに回復食は、ファスティング期間より大切と言っても過言ではありません。
おすすめのスケジュールの立て方は、回復食1日目の「スッキリ大根」の日程を休日など時間にゆとりがもてるタイミングに設定することです。おなかをマッサージしたりしながらデトックスのクライマックスを存分に味わってほしいからです。
準備しておくもの
ファスティングの際に、準備しておくべきものをタイミングごとにご紹介します。
準備食で必要なもの
- おかずの材料(マゴハヤサシイワ食材)
- 味噌汁の材料(味噌+具材)
- 玄米(五穀米でも可)
- ルイボスティーと水筒
- ミネラルウォーター(ピュアウォーターでも可)
「マゴハヤサシイワ」食材については、後でまた詳しく説明していきます。また、味噌は出汁入りなどのタイプは避けてください。おそらく添加物が含まれています。
玄米は、「生きた玄米」の発芽抑制因子アブシジン酸の毒を不活性化して食べていただきたいです。玄米・発芽玄米についてはこちらの記事をご覧ください。
《参考》【玄米の選び方】玄米の毒・発芽玄米にする方法・炊き方・栄養と効果
《参考》【生きた玄米】選び方・毒性の不活性化・保存方法・おすすめ玄米を紹介
「ピュアウォーター」とは、水道水に含まれる不純物を一切取り除いた水のことです。ミネラルウォーターかピュアウォーターでルイボスティーを沸かしましょう。
特に冬場のファスティングは、身体が冷えやすいので、水筒にホットドリンクを入れて、常に飲める状態をキープしましょう。
《参考》【口コミ】エルバランシアのルイボスティー定期購入~休止・解約まで
また、ルイボスティーでなくてもカフェインが含まれていないホット飲料なら可能です。農薬や添加物が含まれていないものを選ぶようにしましょう。
カフェイン摂取による頭痛などの副作用・効果などについて詳しくは、こちらの記事でご覧いただけます。
《参考》【カフェイン】摂取量と効果、中毒症状・離脱症状・頭痛が起きる理由
ファスティングで必要なもの
- ホンモノの酵素ドリンク
- マグネシウム(可能なら)
酵素ドリンクは、わたしが購入しているものは下記になるので、良ければチェックしてみてください。
《参考》【酵素ドリンクとは】ファスティング・ダイエットの効果とおすすめ3選
酵素が働くためには、マグネシウムや亜鉛などのミネラルが必要です。マグネシウムが、酵素の活動を活発にし、代謝アップ・脂肪燃焼のサポート役になります。
わたしは、下記の濃縮マグネシウムを購入しています。香料・甘味料・保存料など無添加の高濃度マグネシウムです。原料は、100%海洋深層水です。
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スッキリ大根で必要なもの
- 無添加の梅干し(塩分15%以上):3個
- オーガニック大根:3分の1本
- 昆布:1~2本
梅干しは、できれば無添加で、塩分15%以上なものが良いです。「はちみつ漬け梅干し」と「減塩梅干し」は避けましょう。理由は、2つあります。
- 添加物が入っている可能性が高い。
- スッキリ大根のときに塩分が必要。
多くの場合、蜂蜜で漬けてある梅干しと、減塩の梅干しは、無添加でも保存できるほどの塩分濃度がないのです。つまり、食品添加物が入っている可能性が高いです。
また、スッキリ大根の時に、クエン酸と塩分がある程度あった方がスムーズなので「酸っぱい!しょっぱい!」と感じるような昔ながらあの梅干しがおすすめです。
ちなみにわたしは化学農薬・化学肥料・化学添加物を不使用なオーガニック梅干しを購入しています。こちらです。
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大根は、有機野菜(オーガニック)大根が手に入られなければ、一般的な大根でも大丈夫です。
最近は、東急ストアやライフ、まいばすけっとなど身近なスーパーでも「オーガニック野菜」を取り扱っている店舗があるので、よければチェックしてみてくださいね。
昆布は、スーパーなどでお好みの商品を購入されると良いでしょう。乾燥した昆布に添加物を使用している商品を見かけないので、ブランドや種類は問いません。重要なのは昆布のグルタミン酸です。
また下記ショップでは、オーガニック野菜を宅配で届けてくれるサービスをしています。
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回復食で必要なもの
- 回復食に使用する食材(マゴハヤサシイワのサ抜き)
- 味噌汁の材料(味噌+具材)
- 亜麻仁油(なくてもOK)
動物性食品は、身体の負担になり回復食には適しません。野菜類とお米(重湯・お粥用)、味噌で乗り越えましょう。可能であれば、賞味期限ぎりぎりではない新鮮な亜麻仁油があるといいです。
動物性食品とは、動物に由来する食品のことで、肉類・魚類、これらの加工食品を指します。牛乳は牛、たまごは鶏からできたものなので、牛乳とたまごも動物性食品のカテゴライズされます。
《参考》【マゴハヤサシイワとは】その意味と、献立の立て方・栄養
準備食の方法
1日~2日ファスティングであれば準備食は1日、3日~5日ファスティングであれば準備食は2日ほど必須です。準備食の期間は、多いほど良いことなのでスケジュールが確保できる方は最大でファスティングと同じ日数を準備食とすることをおすすめします。
準備食の必要性
普段から、お菓子、スイーツ、ジュースなどの甘い物を多く摂っている方は、低血糖症や副腎疲労の恐れがあります。この状態でファスティングを行うと、身体が血糖値の変化に耐えきれず疲労感がひどくなることがあります。
ファスティング中の内臓はただ休んでいるだけではありません。有害物質の解毒のために、腎臓・肝臓などで仕事をしています。普段から砂糖を摂りすぎて副腎疲労を起している方ですと、解毒による疲労と合わさり、背中が張れたり疲れを感じることがあります。また腰痛が起きる場合もあります。
よって、準備食はとても大事な移行期間です。可能なら準備食より1週間前くらいから甘い物や、脂質が多いものを避けるとベターです。
準備食のやり方
準備食のプランは、「マゴハヤサシイワ」の食材を基本として、いつものよりも少なめの食事にします。下記の構成で献立を立てます。
- マゴハヤサシイワ食材
- 玄米
- 味噌汁
3大栄養素(たんぱく質、脂質、炭水化物)に加えて、ミネラル、ビタミン、食物繊維をバランスよく取れる献立です。細かい栄養計算はしなくても、この構成でメニューを決めれば自然とバランスの良い食事になるでしょう。
「マゴハヤサシイワ」の中から全項目がエントリーするようなメニューにすることが理想的です。たとえば、「ま」が足りないな、と思ったら味噌汁に豆腐を追加するとか、「ご」が足りないなと思ったら、玄米にごまを振りかけてみるなどです。
《参考》【マゴハヤサシイワとは】その意味と、献立の立て方・栄養
この方法は、日ごろの食事にも取り入れていただける方法です。栄養計算なく栄養バランスを良くできるテクニックとして活用してみてください。
なお、玄米の準備が難しい方は「五穀米」「もち麦」などにしても問題ありません。血糖値が一気に上がる白米は、できれば避けたいところです。
《参考》【玄米の選び方】玄米の毒・発芽玄米にする方法・炊き方・栄養と効果
《参考》【生きた玄米】選び方・毒性の不活性化・保存方法・おすすめ玄米を紹介
【マ】豆類 | 大豆、味噌、豆腐、高野豆腐、おから、油あげ、きな粉、小豆、黒豆、そら豆、インゲンマメ、ひよこ豆、レンズ豆など |
【ゴ】ゴマなどの種子類 | ごま、ナッツ、くるみ、栗、ぎんなん、松の実、落花生、ピスタチオ、アーモンドなど |
【ハ】発酵食品 | 納豆、味噌、醤油、ぬか漬けなど |
【ヤ】野菜類 | 緑黄色野菜、淡色野菜、葉野菜、根菜などできれば赤・緑・白の野菜 |
【サ】魚類 | 切り身、小魚や貝類など丸ごと食べられる魚介類など |
【シ】シイタケなどキノコ類 | しいたけ、えのき、まいたけ、なめこ、まつたけ、エリンギ、きくらげ、マッシュルームなど |
【イ】イモ類 | じゃがいも、さつまいも、里芋、長芋、かぼちゃ、こんにゃく、春雨、くずきりなど |
【ワ】ワカメなど海藻類 | わかめ、ひじき、のり、もずく、昆布、あおさ、ところてんなど |
「マゴハヤサシイワ」食材について、季節の野菜と小魚について補足で解説していきます。
季節の野菜
野菜は季節の野菜を取るのがおすすめです。
理由は、野菜には「旬」があり、旬を迎えた野菜ほど栄養価が高くなる傾向にあるからです。なお、季節の野菜は価格もリーズナブルに購入できるので一石二鳥です。
夏の野菜 | トマト、きゅうり、なす、とうもろこし、いんげん、枝豆、オクラ、みょうが、ゴーヤなど |
冬の野菜 | 大根、長ネギ、ゴボウ、れんこん、ほうれん草、小松菜、春菊、白菜、セロリなど |
小型の魚
小型の魚のみで過ごすことが理想です。理由は大型の魚は、小型の魚より「水銀含有量が高い」と言われているからです。
大型の魚は小型の魚を食べるので、小型の魚が食べた水銀も摂取して、水銀が溜まりやすくなります。
水銀が気になる魚 | マグロ、カツオ、キンメダイ、メカジキなど |
水銀が少ない魚 | しらす、イワシ、アジ、サンマ、ワカサギなど |
アサリ、ハマグリ、ホタテなど貝類や、いか、エビ、牡蠣、カニも水銀含有量は低いとされています。
《参考》【マゴハヤサシイワとは】その意味と、献立の立て方・栄養
準備食を作りたくない方
可能な限り無添加な食生活で過ごすことが理想的なので、自炊をしてほしい所ですが、そうはいかないこともあるでしょう。自分で作ったり、メニュー考えるのが面倒であれば下記のようなメニューを3食にしても問題ありません。
- 納豆+玄米+味噌汁
- 梅干し+玄米+味噌汁
- 煮物+玄米+味噌汁
食材を買い足すと残ってしまうのも嫌だし、作りすぎると食べ過ぎてしまうので、あえて冷蔵庫をほぼ空っぽにしておくのも得策です。なんとか、ご飯と炊くのと味噌汁の用意だけはしてみませんか。
なお、食品添加物やカフェイン、スイーツ、アルコール、たばこ、は控えましょう。消化にエネルギー使ったり、身体の負担になることは避けた方が、ファスティング開始時にスムーズにデトックス・脂肪燃焼タイムに入れます。
水分補給はホットドリンクを取るようにしましょう。夏場で暑い場合でしたら、常温でも構いません。コーヒーや緑茶などカフェイン入りの飲み物は避ける方が好ましいです。
わたしはデトックス効果の高いルイボスティーをホットでたくさん飲むようにしています。
《参考》【口コミ】エルバランシアのルイボスティー定期購入~休止・解約まで
ファスティングのやり方
準備食で気持ちも身体も整えたら、ファスティングに入ります。酵素ドリンクを一気に飲んでしまうと、血糖値が上がったり下がったりで、空腹を感じやすくなるので、こまめに飲むようにしましょう。
これから記載することを基本として、無理がない範囲に行ってください。
1回に飲む量
酵素ドリンク20~30mlを5倍以上(100ml)に薄めて飲みます。濃いまま飲んでしまうと血糖値の乱高下につながります。酵素ドリンクは、濃厚エキスなので、このくらい薄めて飲んでも、おいしくいただけます。
《参考》【酵素ドリンクとは】ファスティング・ダイエットの効果とおすすめ3選
わたしが上記の記事でおすすめした酵素ドリンクで、1回の推奨摂取量とカロリーは次の通りです。つまり1回約60~70kcalを2時間おきに取るイメージです。
- コスミックエンザイム30ml:約65kcal
- 優光泉20ml:約62kcal
- マナ酵素30ml:約65.1kcal
飲むタイミング
朝起きておなかが空いたらスタートです。2時間おきに飲んでいきます。たとえば、朝8時、10時、12時、14時、16時、18時、20時で1日約7回くらいになるでしょう。
その間にも、水筒に入れたホットルイボスティーをガンガン飲んでデトックスを促進させましょう。
マグネシウムの取り方
なくても構いませんがマグネシウムも用意した方は、1日1回、1-3mlの濃縮マグネシウムを飲みます。マグネシウムで、マグネシウムが水分を集めて便を軟らかくし排便を促してくれる効果が期待でき、デトックス力がアップします。
常温水で薄めて飲みましょう。とても苦いような濃い味がするので驚くかもしれません。海水を凝縮した味がします。または、お薬を飲むつもりで味わうことなく飲んでしまう方がいいかもしれません。
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スッキリ大根
ファスティング明けの朝、最初に食べるものは「スッキリ大根」です。スッキリ大根は、別名「梅流し」とも呼ばれておりデトックスのクライマックスです。わたしは、スッキリ大根の爽快感のためにファスティングをしていると言っても過言ではありません。
スッキリ大根の所要時間は、作るのに約1時間(煮るのを待つ時間が長い)、スッキリ大根を食べておトイレタイムが1~2時間ほどかかります。
スッキリ大根で腸内の大掃除をしてから、腸内環境を整え消化に良い回復食をとっていきましょう。「スッキリ大根で宿便が出る」という話を聞いたことがある方もいるでしょう。宿便の正体をお伝えします。
宿便とは「胆汁」
「宿便」とは、腸の中に長年溜まっている便ではありません。腸も皮膚と同じくターンオーバーしますので、それはありえません。内視鏡で見ても、そのようなものは発見されていないそうです。
皆さんが「宿便」と思っているものの正体は、「胆汁」です。ものを食べたとき、食道を通って胃に行きます。その際に、胃酸が強いので中和するために「胆汁」が出されます。そして消化するものは腸に進みます。なお、酸が強いものが入ってくることによって、胆汁の量が増えます。
便の黒さは胆汁がもとになっています。お肉や甘いものをたくさん食べると便が黒くなるのは、酸にあわせて胆汁もたくさん出たということです。
「胆汁」とは
胆汁には脂肪の消化を助けるという役割があります。脂肪、コレステロール、脂溶性ビタミンなど水に溶けにくい物質を水に溶けやすくする働き「乳化」をしています。
また、もう一つの役割は、ビリルビンなど肝臓から出た老廃物を取り込み、胆汁酸などとともに十二指腸に放出することです。
胆汁は、農薬や食品添加物、大気汚染に混じった有害金属類などの悪いものが溶け込みやすいです。脂肪組織に中に悪いものが溶け込んでいるという話も出たのでイメージしやすいのではないでしょうか。
スッキリ大根の効果
胆汁は、体外に出ることが少ないです。胆のうから十二指腸に出て、胃酸と混ざります。そのあと1割は便として出ますが、残り9割はまた肝臓に戻って胆のうに戻ります。身体に再吸収されてしまうのです。
胆汁は、車のエンジンオイルのように再利用して使われ続けるのです。
ファスティング中は、食べないので胃酸の分泌が抑えられ胆汁の分泌が抑えられています。そこに、梅干しの酸で胃酸を強くして、たくさんの胆汁を分泌させて、食物繊維と水分により、一気に便として出します。これが「スッキリ大根」です。
- 梅干し:クエン酸が豊富。胃酸を刺激して、胆汁を出す。
- 大根:食物繊維が豊富。腸内のものを絡めとって出す。
- 昆布:うま味成分のグルタミン酸が豊富。腸内細菌のエサになる。
スッキリ大根の作り方
スッキリ大根と胆汁の仕組みをご理解いただいたので、続いてスッキリ大根の作り方をご紹介します。
材料
こちらの写真は、調理前の材料です。
梅干し(できれば無添加) | 3個 |
大根(できればオーガニック) | 3分の1本 |
昆布 | 1~2枚 |
ミネラルウォーター | 2リットル |
作り方
- 昆布を一口サイズに切る。
- 鍋にミネラルウォーターと昆布を入れて弱火をつける。
- 大根を食べやすいサイズで薄く切る。※煮るのに時間がかかるので薄い方が時短になる。
- 鍋に大根も入れます。弱火でじっくり40分~1時間ほどかけて柔らかく煮る。
- 梅干し3つのタネをはずし、包丁でトントン叩いてたたき梅にする。
白かった大根が、透明に透けてきたら完成です。
※ミネラルウォーターでなくてもピュアウォーター(ろ過した水)でも問題ありません。
スッキリ大根の食べ方
- 大根の煮汁をマグカップやお椀にいれて(約300mlほど)、そこにたたき梅を約3分の1ほど入れ、ゆっくり飲みます。
- 柔らかくなった大根をおたま1杯分くらいをよそって食べます。
- ①~②を3回繰り返す。
- 便意がまだない方は、あおむけに横になって、おなかを優しくマッサージしてみましょう。
- まだ大根と煮汁が余るの思うので、ゆっくり食べていきましょう。
このとき、かまなくても飲み込めてしまうほど柔らかい大根ですが、しっかり噛んでください。今、おなかの中は赤ちゃんと思ってください。
また、大根はゆっくり食べきってほしいですが、おなかがいっぱいで食べられない場合は、無理をしなくてOKです。残りは、お味噌汁にリメイクしましょう。
1~2時間立つとトイレタイムが落ち着くと思うので、酵素ドリンクを飲むようにしてください。低血糖になる恐れがあるので、エネルギー補給の役割と、腸内環境を整える善玉菌のエサを入れるという意味があります。
可能であれば、2~3時間はリラックスして過ごせる時間を確保できるといいでしょう。人によって、おなかがゴロゴロしてきておトイレに駆け込むタイミングが何回か訪れます。またおならにも注意が必要です。
トイレでは、普段の便とは違いほぼ水分のような便がでてきます。色もニオイも普段と違うと思います。詳細の表現はしませんが、皆さんスッキリを楽しんでください。
実際にスッキリ大根をした際のレビューはこちらでご覧いただけます。
《参考》【口コミ】酵素ドリンク優光泉で5日間ファスティング:効果と飲み方
回復食の方法
1日ファスティングであれば回復食は1日、3日~5日ファスティングであれば回復食は3日ほど必須です。回復食の期間は、多いほど良いことなのでスケジュールが確保できる方は最大でファスティングと同じ日数を回復食とすることをおすすめします。
回復食の必要性
回復食は、腸内環境を整える期間になります。ファスティングや準備食よりも最重要な時期です。ファスティング期間とスッキリ大根で、もともといた腸内細菌のほとんどを退場させて、新しい腸内細菌を育てる期間です。
ファスティングの原理については、こちらの記事を参照いただければと思います。
《参考》【ファスティングとは】断食との違い・ダイエット&デトックス効果
高たんぱく、高脂質、食品添加物が多い食事などをとると、せっかく悪玉菌を退場させたのに、新たな悪玉菌を育成してしまうことになります。
また急激に普通食に戻すと、身体が耐え切れずホルモン異常を起こす場合があるので慎重に行いましょう。
簡単に言うとファスティング後は「赤ちゃんの消化器官に戻る」と思ってください。ミルク→離乳食→食事と進んでいきますよね。つまり、「回復食」は離乳食の時期とイメージしてください。
わたしは以前、回復食を甘く見ていた時期がありました。調子に乗って食べたら、おなかを下して辛かったです。皆さんも慎重にお願いします。「家に帰るまでが遠足」と同じです。
回復食のやり方
身体が慣れていないので回復食は、1日に回復食2食+酵素ドリンクとすることがおすすめです。
レシピは、柔らかく煮た野菜スープやお粥、フルーツなどなど、風邪のときに食べたくなるものをイメージすると分かりやすいです。あとは、親知らずを抜いて口を開いたり、歯が痛くて食べられないときの食事のイメージです。
基本的には「マゴハヤサシイワ」の食材をベースにしますが、動物性の食品は避けてください。消化をする際に身体への負担が大きいです。
できれば、出汁も昆布がおすすめです。かつお出汁や煮干し出汁は動物性です。昆布のうま味で満足できるかなと心配されるかもしれませんが、味覚が敏感になっており、昆布のうま味を存分に感じられます。
また調理のポイントは「細かく・柔らかく」することです。自炊が面倒な方も、回復食だけは、添加物が入っていない食品やオーガニック食材で準備してほしいなと思います。
よく噛んで、ゆっくり食べましょう。よく噛んで唾液ができることで、すい臓の消化液の分泌を促進できます。また、満腹中枢も刺激され、食べすぎ防止になります。
昆布出汁を使ったメニューがおすすめです。グルタミン酸が豊富で、善玉菌のエサになり腸内環境を整えるのに最適です。
回復食1日目
写真は、実際にわたしが回復食に食べたレシピ例です。ちなみに、きゅうりとにんじんは、冷蔵庫でぬか漬けしたものです。にんじんはオーガニックなものを買ったので、皮付きのまま漬けました。お味噌汁は、スッキリ大根で余った大根入り昆布出汁をそのまま使ってお味噌汁にしました。
このようなレシピです。この3ジャンルを組み合わせてお好きなように献立を立ててみましょう。油と動物性の食品は避けてくださいね。
- メイン:重湯やお粥、豆腐
- 味噌汁:具なし、スッキリ大根のリメイク
- おまけ:梅干し、ぬか漬け、フルーツ
「メイン+味噌汁+おまけ」の組み合わせを作る方法です。
たとえば、ダイエット目的の方は、お米を避けて「メイン豆腐+スッキリ大根の味噌汁+梅干し」です。
味噌は、大豆が原料でたんぱく質も豊富な発酵食品です。ぜひ回復食1日目は食べていただきたいです。できれば添加物の入っていないホンモノの味噌を選ぶようにしてくださいね。出汁入り味噌は添加物が入っている可能性が高いです。
フルーツや野菜は、可能な限りオーガニックなものが良いです。せっかくデトックスされた身体に最初は、農薬や添加物を入れるのは避けたいところです。
また、生野菜はあまり消化に良くないので、加熱して消化に優しい状態がベストです。そのようにお伝えしている本人が生野菜のぬか漬けを食べていますが、少量で良く噛めば大丈夫です。
回復食2日目
たとえばこんな回復食メニュー例があります。お気づきの方もいるかと思いますが、ぬか漬けは1回つけたものを何回かに分けて食べていますし、スープも残るので何食分かになります。
回復食では、料理には気合を入れすぎず作り置き作戦で乗り越えましょう。回復食は、食欲に負けやすい時期でもあるのであまり料理にこだわったりせず、食べ物に関することを考える時間を減らして、ちゃちゃっと行きましょう。
野菜スープは、ぶんぶんチョッパーで粗みじん切りにした、かぶ・かぶの葉・にんじんが入っています。野菜を細かくすれば消化に優しくて安心です。動物性を避けるべく昆布出汁+醤油+塩のシンプル和風スープです。
にんじん・きゅうり・かぶは、酵素たっぷりのぬか漬けで栄養満点です。ちなみに、市販のぬか漬けは添加物が入っていることが多いので注意してくださいね。のりがかかっているのは、とろろをすりおろして醤油をいれてトースターで焼いたものです。とろろは消化に良く、加熱によりほっくりして、おいしいですよ。
回復食1日目と同じ考え方です。組み合わせて献立を決めましょう。1番大切なのは、献立ではなく、柔らかい状態のものをよく噛んで、少量たべるということです。
- メイン:重湯やお粥、豆腐
- スープ:味噌汁、野菜スープ
- おまけ:梅干し、ぬか漬け
- フルーツ:季節のフルーツ
回復食2日目は、だんだんと達成感も感じ始め、気が緩んでしまいやすい日です。さらに、食欲も湧いてきて、準備食~ファスティング2日目くらいまでに感じていた「食べたい!」が復活しやすい時期です。ここで、手を抜かず最後まで頑張りましょう。
回復食3日目
基本的には回復食の2~3回日目は同じ考え方です。写真は、わたしが実際に回復食で食べた湯豆腐です。鍋レシピにするのもおすすめです。土鍋で野菜を柔らかく煮ることができ、消化にやさしいです。野菜の切り方は、少しづつ大きくして大丈夫です。よく噛みましょう。
あつあつのメニューにすると、はふはふしながら自然とゆっくり食べるので、満足感が得やすいのでおすすめです。
また、フルーツは酵素が豊富で、腸内環境を整えるのにおすすめです。
なお、復食の2日目までは、オイルを避けてきましたが、本日よりスプーン1杯の良質な油を解禁です。亜麻仁油やMCTオイルなどの良質な油を取っていきます。亜麻仁油やMCTオイルは加熱せずに完成したスープにかけたり、食べ物にかけていただきましょう。
- メイン:重湯やお粥、豆腐
- スープ:味噌汁、野菜スープ
- おかず:加熱した野菜、煮物
- フルーツ:季節のフルーツ
※どこかのタイミングでスプーン1杯の亜麻仁油も摂取する。
ファスティング4日目以降
4日目からは回復食が終了となり、お肉や魚、たまごなどの動物性の食べ物が解禁されます。また、かつお出汁・あごだしなども料理に使用していただけます。生野菜サラダもOKです。ここまでお疲れ様でした。おめでとうございます!
引き続き、揚げ物や中華料理などの油は避けて、良質なオイルを取るように心がけたり、加熱に使用する場合は、オリーブオイルを使用するなど、気を付けて過ごしましょう。
腸内環境を整えて身体が栄養素を吸収しやすい状態にあるので、しばらくはいいものを取ってあげると効率的です。
【まとめ】ファスティング方法
ここまでファスティングの方法を解説してきましたが、いかがでしょうか。効果的な方法があるということを知ってほしいと思い、あれこれ細かく書いてしまいました。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
わたしは、デトックスのために定期的にファスティングをしています。それは、普段の生活ですべてをオーガニックにしたり、悪いものを取らないようにすることが難しいからです。
本当はスイーツが大好きですし、ハンバーガーやピザ、揚げ物も大好きです。お酒だって飲みます。でも「またファスティングでデトックスするから大丈夫!」そう思えば、普段をたのしくノンストレスで過ごすことができます。
今日食べたもので未来の自分が作られるので、毎日気が抜けないのですが、あまり頑張りすぎても疲れてストレスが溜まってしまうので、ほどほどにして、定期的にファスティングでリセットするのがおすすめです。
単なるダイエット目線でなく、どのような効果があるかを解説した記事もありますので、良ければご覧ください。
《参考》【ファスティングとは】断食との違い・ダイエット&デトックス効果
また、実際にファスティングに挑戦した際の記事もあります。体重・体脂肪率の変化も紹介していますので、よろしければご参考にどうぞ。
《参考》【口コミ】酵素ドリンク優光泉で5日間ファスティング:効果と飲み方
なお、基本的にファスティングは、専門家のアドバイスのもと実践するようにしてください。わたしもファスティング指導を行っていますので、ご興味のある方はお気軽にご質問・お問い合わせいただければと思います。