【本の要約④】東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!フラクトオリゴ糖

あなたは、「花粉症」を治したいと思いませんか?

  • 「フラクトオリゴ糖」とは?
  • なぜ花粉症が治るの?
  • 健康食品やオリゴ糖の効果とは

わたしは、健康志向な栄養士です。食事指導やファスティング指導をしています。

お悩みの方も多い「花粉症」に特化した本の要約を紹介していきます。著書「東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!」は、4記事にわたってご紹介します。

本記事では「④フラクトオリゴ糖」についてご紹介します。①から読みたい方は以下の記事よりご覧ください。

《参考》【本の要約①】東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!酪酸菌

ただ単に花粉症を治すという話ではなく、なんと腸活をすることで花粉症をはじめとして様々な不調や病気を予防・改善すると言う内容になっています。

実は、わたし自身も花粉症なので「フラクトオリゴ糖」を摂り始めました。皆さんもぜひ一緒に取り組んでみませんか?

「フラクトオリゴ糖」の効果

東大の微生物博士が教える花粉症は1日で治る!_表紙

①酪酸菌、②間違い対策、③ゴボウで腸活、まで読んでいただいた方は、もうお解りのことでしょう。

最高の体調を維持する方法は、フラクトオリゴ糖をたくさん食べて、大腸の酪酸菌を増やし、糖質制限を行うことです。

以下のような生活を手に入れることができます。

  • 疲労感、痛み、痒みがなくなる
  • 肌の湿疹やニキビができない
  • 肌にシワ、シミができない
  • ぐっすり眠れて、良い目覚め
  • 傷の治りが良い、腫れにくい
  • 虫の刺されても腫れない
  • 記憶力が良くなる
  • 体重が適正に保たれる
  • 目の疾患(緑内障、白内障など)や耳の疾患(難聴)などに悩まされない
  • 高血糖、高血圧、高脂血症などに悩まされない
  • 1日中、空腹感を感じない

「フラクトオリゴ糖」とは?

《フラクトオリゴ糖の構造》

東大の微生物博士が教える花粉症は1日で治る!_フラクトオリゴ糖の構造

「フラクトオリゴ糖」は砂糖に、果糖が1~10個ほどついた糖です。果糖が50とか100とか大量についたものは「イヌリン」と呼ばれます。

《参考》機能性表示食品 イヌリン

大腸で酪酸菌を増やす力が強いものは果糖の数の少ない「フラクトオリゴ糖」です。

《参考》天然チコリ由来 フラクトオリゴ糖

人体実験

「フラクトオリゴ糖をたくさん食べて、大腸で酪酸菌が増えると、アレルギーと自己免疫疾患が治る」ということを証明していきます。

著者のカフェでフラクトオリゴ糖を販売して、人体実験を行いました。

本格的な販売は2018年10月からですが、すでに2018年1月から近隣の人だけに販売をしていて、アレルギーと自己免疫疾患に効くことを確かめていました。

すぐに近隣の方から、口コミで全国に伝わり、ネットで購入して多くの人が使うようになりました。

使用者にヒアリングをしていったところ、「酪酸菌が増えるとアレルギーと自己免疫疾患とその他の多くの不調が改善する」と結論づけました。

「フラクトオリゴ糖」で100の病気が治った

フラクトオリゴ糖を摂ると、次のような体の変化が起こります。

①「酪酸菌」が体の炎症を抑える 改善される症状:花粉症、アレルギー性鼻炎、喘息、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹、食物アレルギー、ペットアレルギー、光線過敏症、金属アレルギー、寒暖差アレルギー、痔、関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、うつ病、パニック障害、自律神経失調症、睡眠障害、過敏性腸症候群、肌のシミ・シワの抑制、虫刺されによる腫れの抑制
②酪酸は、大腸と回腸からインスリンを放出させるホルモン「GLP-1」を放出させる 改善される症状:糖尿病
③酪酸は、大腸細胞のエネルギー源になって大腸細胞を元気にする 改善される症状:便秘、下痢、骨粗しょう症
④作用は分からないが改善される症状・作用 肌水分が上がりつるつるになる、血行を良くして冷え性を改善、記憶力が良くなる、目覚めが良くなる、血管が太くなる、風邪やインフルエンザになる回数が減る

《参考》天然チコリ由来 フラクトオリゴ糖

認知症の予防

最も多い4つの認知症は、アルツハイマー型、レビー小体型、脳血管性、前頭側頭型です。これらは、老化によって脳の血管の血流が悪くなることが根本原因です。

「フラクトオリゴ糖」は、血流を良くします。

また、空腹時に回腸と大腸から「GLP-1」というホルモンを放出し、膵臓から「インスリン」を放出させて血糖値を下げます。

血糖値が低い状態でインスリンは、脳の毛細血管から脳内部に入り、海馬の神経細胞を分化させて記憶細胞を増やします。

改善事例

著者のカフェのお客さんで、認知機能が低下している方がいました。

そこで、フラクトオリゴ糖の摂取と糖質制限に取り組んだ結果、1か月ほどで認知機能は大幅に改善しました。

「フラクトオリゴ糖」をたくさん食べて、大腸の「酪酸菌」を増やすと認知機能の低下を防げます。

関節リウマチ、潰瘍性大腸炎の予防

関節リウマチ、潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患は、日本では150万人以上います。米国では、約850万人で、その約80%が女性です。

カフェのお客さんにも関節リウマチと潰瘍性大腸炎の人はたくさんいますが、「フラクトオリゴ糖」を摂ると痛みや潰瘍はすぐに良くなっていきます。

しかし、完全には良くなっていないようです。

自己免疫疾患は、1950年以前はほとんどなかった病気です。自分の免疫が自分の組織を攻撃するなんて、本来ないことです。

抗生物質が腸内フローラを攪乱すると、免疫が攻撃するようになるのです。

こんなに多くの人が自己免疫疾患になっている原因はなんなのでしょうか。著者は、腸内フローラのアッカーマンシア菌や酪酸菌がカギを握っていると言います。

おそらく、関節リウマチなどの自己免疫疾患は、リーキーガット(腸漏れ)が原因だと思います。

《参考》【リーキーガット症候群とは】症状と原因、悪化させる食品、治療方法

わたしたちの大腸は、普段は栄養となる小分子しか吸収しませんが、リーキーガットと言う状態になると、巨大分子が体に入ります。

実は、リーキーガットは頻繁に起こっています。下痢以外ではリーキーガットは起こりませんが、抗生物質などで腸内フローラが攪乱されたときに起こります。

リーキーガットを防ぐのは、「酪酸菌」と大腸の表面で増殖する「アッカーマンシア菌」です。

ですから、「フラクトオリゴ糖」を摂っていればリーキーガットを防ぎ、自己免疫疾患の発症を予防できると考えています。

《参考》天然チコリ由来 フラクトオリゴ糖

免疫力をアップしてガン予防

カフェのお客さんのほとんどの方が「フラクトオリゴ糖を摂るようになってから風邪をひかなくなった」と言います。

大腸の「酪酸菌」を増やすと免疫力が上がると言われています。

がんは、慢性炎症で起こるという説があります。酪酸菌が増えれば、すべての炎症を抑えますので、ガン予防に有効です。

「糖質制限」もガン予防に有効です。がん細胞は、ブドウ糖だけを食べますので、糖質制限はがん細胞の活性を抑えます。

糖質制限するとエネルギー源としてケトン体というものを使うようになります。ケトン体では、がん細胞は増えません。

さらに、免疫力をあげるビタミンDのサプリメントを毎日50マイクログラムほど摂れば強烈にがん細胞を抑えることができます。

《参考》ビタミンDサプリメント 1粒50マイクログラム配合

痔が治った

著者は、東大教授をしていた頃、常に肛門の周りが赤く腫れ、歩くのが痛くて大変だったそうです。

便を拭いてもきれいに取れず、赤くただれてしまうのです。温水シャワーを使うのですが、さらに肛門の周りは腫れたそうです。

これは痔です。肛門の周りの炎症が起こることです。日本人の3人に1人が痔に悩まされています。

常に軟便だったそうです。軟便だと肛門の周りに炎症ができます。

ところが、フラクトオリゴ糖を摂り始めてから、軟便はおろか下痢すらなくなったそうです。痔も治り、もちろん便秘もありません。

「酪酸菌」が炎症を抑える効果はすごいのです。

薬を使わずにうつが治る

うつは、ストレスや感染などによって、脳に炎症が起こることが原因です。

実は、うつは、ホルモンの一種である「セロトニン」が増えることで治ります。セロトニンとは、別名「幸せホルモン」と呼ばれていて、うつ治療のターゲットになっているホルモンです。

セロトニンは、人間の中で生成できる物質です。たとえば、朝日を浴びるだけで脳の中にセロトニンが生成されます。

そのセロトニン作用を上げる薬として抗うつ剤(向精神薬)の投与が一般的ですが、非常に危険です。

向精神薬の投与を続けていくことでシナプスが破壊されていき、自殺するときの恐怖心がなくなっていきます

日本で年間2万人を超える自殺者のうち、うつ病の占める割合は高く、30代・40代の自殺者のほぼ100%が、向精神薬を飲んでいるのです。

また、向精神薬は総合失調症を患う危険性も秘めています。

そこでもおすすめしたいのが、「酪酸菌」です。酪酸菌は、継続的にセロトニンを増やすことができるので、フラクトオリゴ糖を摂ることでうつ改善効果が持続します。

《参考》天然チコリ由来 フラクトオリゴ糖

骨粗しょう症をすばやく改善

骨粗しょう症の人は、約1300万人と言われ、その80%が女性です。

骨粗しょう症になると、骨折が起こりやすくなります。骨折しやすい場所は、脊椎、大腿骨、肩、手首です。

特に、足の付け根の大腿骨が折れると寝たきりになり、認知症につながると言われています。

「骨密度を上げるためにカルシウムを摂る」のが良いと考えている人が多いですが、これは間違いです。

カルシウムを多く摂っても血中濃度を一定に保つ機能があるため、腸でほとんど吸収されません。

骨に衝撃を与える運動をすると、新しい骨芽細胞が増え、カルシウムの血中濃度が下がり、腸から吸収されます。

ですから、カルシウムを摂取するより、骨に衝撃を与える、ジャンプ、ジョギングなどの運動が重要です。

必要な栄養

「ビタミンD」と「ビタミンK」を多く摂ることは、カルシウムを摂ることより重要です。

ビタミンDは、カルシウムの吸収や輸送を行い、骨を固くする作用(石灰化)があります。ビタミンKも骨を固くする作用があります。

ビタミンDは、毎日太陽に数時間当たれば十分量ができます。魚やキノコ、卵などにも含まれますが、せいぜい1日10マイクログラム程度しかとれません。

ビタミンDを50マイクログラム程度、サプリメントで補うことをおすすめします。

《参考》ビタミンDサプリメント 1粒50マイクログラム配合

ビタミンKは、緑色の野菜、海藻、納豆に含まれています。特に納豆には大量に含まれています。

《参考》ビタミンKサプリメント

フラクトオリゴ糖で治る

骨密度が低く治療を受けている人たちが「フラクトオリゴ糖」を摂っていると、半年~1年で治ってしまうのです。

フラクトオリゴ糖を摂って大腸の酪酸菌が増えると大腸は酸性になります。酸性になるとカルシウムは溶け、簡単に吸収できるようになります。

実は、フラクトオリゴ糖が骨粗しょう症を改善するという論文はたくさん報告されています。

《参考》天然チコリ由来 フラクトオリゴ糖



「フラクトオリゴ糖」美容・健康効果

フラクトオリゴ糖で病気が治るということは、根本的に健康になるということです。

つまり、お肌の調子が良くなったり、記憶力が良くなったりなどの嬉しい影響も与えてくれます。

肌がどんどん若返った

カフェのお客さんが、フラクトオリゴ糖を摂り始めると、2回目に買いに来るときには若返って見えるようになります。

何回か買いに来るころには、見違えるほど若返ります。

あるお客さんは、「エステで肌水分量を測ったら、びっくりするほど上がっていた」そうです。

別の客さんは、「最近、朝起きて鏡を見ると肌がきれいになっているので、鏡を見るのが楽しみになった」と、おっしゃっていたそうです。

「酪酸菌」は、肌の炎症とアレルギーを抑えます

記憶力アップ

カフェのお客さんが記憶力テストをしている訳ではないので、「フラクトオリゴ糖を摂っている人は記憶力が良くなっている」と断言ができません。

しかし、著者自身は、東大教授をしていた頃よりも、記憶力が良くなっていると自覚があるそうです。

記憶は脳の海馬という領域で作られ、信号が前頭葉に送られて長い間、保存されます。海馬や前頭葉の神経細胞は、当然だんだん死滅して少なくなります。

ところが、脳の中で海馬の細胞だけは増えるのです。海馬を増やすシグナルを出すのは「インスリン」です。

ですから、記憶力を良くするには、「インスリン」を脳に入れなければなりません。

インスリンをは血液中を流れますが、血糖値が高いと脳に入りません。したがって、記憶力を良くするには、血糖値を下げた状態を維持すれば良いのです。

実は、血糖値が低いときはインスリン濃度は低くなってしまうので、インスリンを放出させる必要があります。

このホルモンが「GLP-1」です。「酪酸菌」は、GLP-1を放出させますので、記憶力が良くなります

ただし、1日中、血糖値を下げておいた方が良いので、同時に糖質制限もしてください。

普段の食事にどのくらいの糖質が含まれているのか、糖質制限するにはどのくらいに糖質を抑えるべきなのかについて解説した記事がありますので、参考にご覧ください。

《参考》【1日の食事に含まれる糖質量】レベル別の糖質制限方法、ご飯の目安

深い眠りで睡眠の質アップ

「フラクトオリゴ糖」を摂れば、脳の炎症がなくなり、すぐに眠れ、熟睡できるようになります

睡眠障害は、ストレスなどによる脳の炎症なのです。

フラクトオリゴ糖を摂っているほとんどの方が「朝まで起きなくなった」「熟睡できるようになった」「睡眠薬を手放せた」などと言います。

なんと「フラクトオリゴ糖には睡眠薬が入っているのですか?」と聞かれたこともあるそうです。

安心してください。フラクトオリゴ糖を摂っても昼間に眠くなることはありません。

大腸の「酪酸菌」を増やしておくと、1日中リラックスできて、気分よく過ごせます。そして、気分が良いまま夜を迎えて熟睡できます。

便秘に悩まない生活

日本人のおよそ3割が便秘と感じています。女性の多くが10代後半から、男性は60歳過ぎから急増します。

便秘を起こす病気の代表が過敏性腸症候群です。便秘と下痢を繰り返し、腹痛を起こすのが特徴です。

他にも便秘になるケースとしては、大腸がんや自己免疫疾患のクローン病で大腸がつまる場合や、糖尿病、パーキーソン病などでも便秘になります。

向精神薬や抗がん剤などの薬でも便秘は起こります。

薬や病気も便秘の原因になりますが、わたしたちの便秘の大部分は、病気や薬で起こるものではありません。

2017年の女性のがんで死因1位は大腸がんです。女性は便秘が多いから、大腸がんが多いのも当然だと考えるかもしてませんが、それは間違いです。

便秘と大腸がんは、まったく関係がないことが明らかとなっています。

急増している潰瘍性大腸炎や刺激性下剤の使用が、大腸がん増加の要因であると考えられています。

刺激性下剤は絶対に飲まないでください。

運動で便秘解消

便秘の改善で最も効果があるのは、運動です。

特別な運動をする必要はありません。日常の仕事、家事、買い物で体をよく動かせば便秘は改善されます

運動にプラスしてフラクトオリゴ糖を摂って「酪酸菌」を増やせば、さらに便通はよくなります。

ただし、大腸の酪酸菌が増えると、大腸が元気になって、便が固くなることを忘れないでください。便が固くなっても心配ありません。

血流がアップして健康に

フラクトオリゴ糖を摂っている人は、以下のようなことを言います。

  • 「冷え性がなくなった」
  • 「かかとのかさかさがなくなった」
  • 「肌がつるつるになった」

これは血流が良くなったからです。

「ピンピンコロリ」に近づく

東大名誉教授の近藤博士は、以下のように結論づけています。

  • 長寿村では、野菜・海藻・大豆をたくさん食べ、動物性タンパク質は少ない
  • 短命村では、米をたくさん食べている

さらに、ダン・ビュイトナーは、世界の長寿村の食事と生活を調べて、以下のように結論づけています。

  • 長寿村では、野菜・ナッツ・豆類をたくさん食べ、動物性タンパク質は少ない

近藤博士とビュイトナーの結論は、ほぼ同じです。野菜とナッツ、豆類をたくさん食べることが健康な百寿をつくるのです。

野菜、ナッツ、豆類は、大腸の酪酸菌を増やしてくれます。

「100歳まで元気な人は何を食べているか」とう本には、元気で長生きしている人の便は、酪酸菌を大量に含んでいると書いています。

健康食品のウソ

明治大学科学科コミュニケーション研究所というサイトでは、市販のサプリメントの有効性を評価しています。

このサイトでは、それほど多くのサプリメントを調べている訳ではありませんが、以下のように評価しています。

  • 「EPA」と「DHA」は作用の有効性あり
  • 「ヒアルロン酸」「グルコサミン」「コラーゲン」「コエンザイムQ10」には作用がない

著者も、市販のサプリメントにはほとんど有効なものはないと考えています。

菌を添加している系サプリ

乳酸菌サプリ 乳酸菌(ラクトバチルス)を添加しても胃ではほとんどが死滅します。生き残ったものが、小腸や大腸で増殖することはありません。
ビフィズス菌サプリ ビフィズス菌も胃でほとんどが死滅します。生き残ったものは大乗で増殖できますが、もともと大腸には1グラムあたり10億個以上のビフィズス菌が生息しているので、摂る意味はありません。
納豆菌サプリ 納豆菌を添加しているサプリメントは、まったく意味がありません。「納豆キナーゼが血液をサラサラにする」と宣伝する会社もありますが、納豆キナーゼは、タンパク質なので、小腸でアミノ酸に分解され、血液に入ることはありません。
乳酸菌生産物サプリ 乳酸菌生産物質という怪しいサプリを見かけますが、これは乳酸などが含まれているものと推測されます。乳酸を食べても小腸で吸収されますので、大腸に対する影響はありません。
酪酸菌と短鎖脂肪酸サプリ 酪酸菌と短鎖脂肪酸を添加しているサプリメントがあります。添加されている酪酸菌は、大腸に送られてもエサがなければ増えません。短鎖脂肪酸はおそらく酪酸を主成分としていると思われますが、これも小腸で吸収されますので摂る意味はありません。

最後に、繰り返しになりますがヨーグルトには何の健康効果もありません

ここからはわたしの意見ですが、むしろヨーグルトは腸活にマイナスになる可能性が高いです。

日本人は脂質の多めな肉類や乳製品の消化は不得意です。大人になると、日本人の7~9割は乳製品に含まれる乳糖を分解する酵素を持たなくなる乳耐不耐症になります。

《参考》【リーキーガット症候群とは】症状と原因、悪化させる食品、治療方法

「オリゴ糖」食品の真実

「市販のオリゴ糖は甘味料であり、整腸作用は弱いかほとんどない」というのが著者の考えです。

1kg500円くらいで売られている「オリゴ糖」は、固形分の約50%イソマルトオリゴ糖を含みます。

残りは、ブドウ糖・果糖などの甘味料です。血糖値を上げて、生活習慣病を促進します。

「イソマルトオリゴ糖」は、胃や小腸で分解され、ほとんどがブドウ糖として吸収されます。これは、整腸作用はほぼセロです。

どこのスーパーでも「北海道てんさいオリゴ」という商品が売られていますが、これは、固形物のう悪10%はオリゴ糖であるラフィノースを含み、残り90%はブドウ糖・果糖などの甘味料です。

これも、ほぼ甘味料で、整腸作用は期待できません。

「オリゴのおかげ」という商品も、どこのスーパーにも売られていますね。これには、固形分の約40%オリゴ糖である乳糖オリゴ糖が含まれており、残りの60%にブドウ糖・果糖などの甘味料が含まれています。

乳糖オリゴ糖が追いので、ビフィズス菌が増加すると考えられます。しかし、糖質が多いので、血糖値が上がり、生活習慣病を促進します。

スーパーで売っている「〇〇オリゴ糖」は、すべて甘味料です。

「フラクトオリゴ糖」を摂るのは難しい

現代の日本人は、米を中心とした食生活を送っています。

米、特に精製した白米には、ビタミンやミネラルがほとんど含まれていません。もちろん、フラクトオリゴ糖も含みません。

つまり、現代の食生活で十分なフラクトオリゴ糖を摂るのは難しいのが現状です。

米は、糖質を75%含んでいます、ご飯を中心に食べると、フラクトオリゴ糖を含む根菜類や葉物野菜をたくさん食べることができません。

コンビニやスーパーで売られている弁当には、野菜がほとんど入っていません。それは、野菜以外の方が人気があるからです。

現代の日本人が摂っているフラクトオリゴ糖は、1日1~3グラム程度ですが、本来1日10グラムは摂ってほしいところです。

《参考》天然チコリ由来 フラクトオリゴ糖

【まとめ】花粉症は1日で治る!

アレルギーを作った真犯人は抗生物質です。腸内フローラを攪拌しました。

もちろん、抗生物質は頼れる薬ですが、むやみに飲んでいい薬ではありません。

また、腸内環境を良くするには「酪酸菌」が重要です。その酪酸菌を増やすためには、「フラクトオリゴ糖」が有効ということが分かりました。

フラクトオリゴ糖は、花粉症はもちろん、血糖値も下げ、喘息、蕁麻疹、うつ病、自律神経失調症、睡眠障害、アトピー性皮膚炎、認知症など様々な症状の改善・予防に役立ちします。

関節リウマチや潰瘍性大腸炎などの自己免疫疾患になってしまうと、完治することはほとんどありません。

なので、フラクトオリゴ糖を摂って、大腸の酪酸菌やアッカーマンシア菌を増やして、自己免疫疾患を予防していきましょう。

《参考》天然チコリ由来 フラクトオリゴ糖

わたしもこのフラクトオリゴ糖のパウダーを購入して、コーヒーやスープに入れて飲んでいます。ほのかに甘くなりますが、ほとんど変わらないでの色々な食べ物に混ぜてお手軽に取り入れられます。

「東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!」の要約④は以上になります。気になる方は、①~③もご覧ください。

《参考》【本の要約①】東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!酪酸菌

《参考》【本の要約②】東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!間違い対策

《参考》【本の要約③】東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!ゴボウで腸活

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