【本の要約①】東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!酪酸菌

あなたは、「花粉症」を治したいと思いませんか?

  • 80歳以上の人には、花粉症の人がいない
  • 花粉症もアルツハイマー病もうつも、腸が原因?
  • 必要なのは「ビフィズス菌」「酪酸菌」?

わたしは、健康志向な栄養士です。食事指導やファスティング指導をしています。

「東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!」という本を4記事に渡って要約していきます。本記事は、最初の「①酪酸菌」についてです。

花粉症を治すためのアレコレがたくさん書かれているのだろうと手に取ってみると、なんと腸活が深く関わる内容でした。

実は、わたし自身も花粉症なので、これをきっかけに治るようにチャレンジしています。

お悩みの方も多い「花粉症」に特化した情報をお届けしますので、皆さんもぜひ一緒に取り組んでみませんか?

はじめに

東大の微生物博士が教える花粉症は1日で治る!_表紙

本記事で要約します「東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!」の著者は、東大名誉教授の小柳津氏です。農学博士であり、東大の微生物学博士でもあります。

著者は、アレルギー治療では世界一詳しいと自負しているそうです。

この本で伝えたいことは主にひとつで、「ゴボウを食べれば花粉症は治る」ということです。ゴボウを食べて「腸活」し、花粉症によって起こる炎症を抑えることでります。

「花粉症が1日で治る」と言うと嘘みたいに聞こえるかもしれませんが、実際に治ってしまった人が多数いるそうです。

そのカギを握るのが「酪酸菌」と「アッカーマンシア」です。それらを増やすために必要なのが「フラクトオリゴ糖」です。これらについては、各章で詳しく解説していきます。

ゴボウを毎日食べるのは大変と思う方は「フラクトオリゴ糖」のパウダーを毎日の食事に取り入れるのもありです。

わたしは以下の商品を購入して、毎日コーヒーやスープに入れて飲み始めました。赤ちゃんの粉ミルクにも配合されている安全な素材だそうです。

《参考》天然チコリ由来 フラクトオリゴ糖

腸活の効果

花粉症の症状が良くなる以外にも、以下のような嬉しいことが起こりました。

  • よく眠れるようになった
  • 活動的になった
  • 怒りっぽくなくなった
  • うつ病が良くなった
  • アトピー性皮膚炎が良くなった
  • 認知機能が改善した

他にも、心筋梗塞や脳梗塞、糖尿病も炎症が原因の病気なので改善する可能性があります。

様々な病気も克服できる花粉症を治す方法について解説していきます。

メカニズムはさておき、対策方法だけ早く知りたいと言う方は、本記事をとばして以下の記事をご覧ください。

《参考》【本の要約④】東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!フラクトオリゴ糖

日本人の4割が花粉症

花粉症、アトピー性皮膚炎は、最もよく知られたアレルギー疾患です。

ところが、統計的に花粉症や蕁麻疹を含めたアトピー性皮膚炎の患者がどのくらいいるかを調べることは不可能です。

なぜなら、症状が軽い人は病院に行かないからです。

しかし、NPO法人日本健康増進支援機構が、アレルギー性鼻炎(ほとんどが花粉症)、アトピー性皮膚炎、喘息の割合を報告しています。

どのように手に入れたデータか定かではないのですが、このデータによると20年ほど前は日本人の3割が花粉症でした。そして現在は、約4割が花粉症だという報告が出ています。

アトピー性皮膚炎と合わせると2人に1人はアレルギーを持っていることになります。

80歳以上で花粉症の人はいない

70代には花粉症の方が多くいます。なのに、なぜ80歳以上の人は花粉症になっていないのでしょうか。

「あなたの体は9割が細菌」という著書では、抗生物質の使用がアレルギーの原因になっていると主張されています。

抗生物質は、1994年、ノルマンディー上陸作戦時に負傷した兵士たちの治療に使われたのが始まりです。その時には価格が高くで兵士にしか使われませんでしたが、1950年代に入ると安価になり、大量に使われるようになりました。

日本でも1950年代から一般的に使用されています。

現在、80代の方は1950年代にはすでに成人した大人になっており、感染症などに羅漢しない年齢となっていました。

つまり、現在80歳以上の人は、抗生物質を投与されていないのです。

抗生物質が花粉症の原因かどうか断定できませんが、花粉症の羅漢は、明らかに抗生物質が普及した後に急激に増えました

1970年代から急増した病気

関節リウマチなど、自分の免疫が自分の体の色々な臓器を攻撃する「自己免疫疾患」も花粉症と同じように1970年代から急増しています。

というより、1970年代以前は、これらに悩む人は、ほとんどいませんでした。

自己免疫疾患も抗生物質が腸内フローラを攪乱することによって起こしている疾患です。

たとえば、関節リウマチ、膠原病、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、多発性硬化症、パーキーソン病などが、それにあたります。

精神疾患患者も急増

《精神疾患の増加》

精神疾患の増加_花粉症は1日で治る!

精神疾患も急激に増えています。患者数は、毎年約30万人づつ増え、400万人を超えています。

厚生労働省の統計では、うつ病・躁うつ病などの気分障害、神経症性障害・ストレス関連障害、精神作用物質の使用による精神および行動の障害、アルツハイマー病が増えています。

これらの疾患は、すべて1970年代以降に増加しています。

人の気分や情動は、腸内フローラが支配していることが明らかになってきています。詳しくは、次の章で解説しますが、簡単に言うと、脳に炎症が起こると気分が悪くなり、消極的になるのです。

脳に炎症を起こすのは、ストレスや病気です。

脳の炎症を抑えるのは、良好な腸内フローラです。腸内フローラを破壊する抗生物質が、精神疾患の原因になっています。

発達障害も急増

《通級による指導を受けている児童生徒数の推移(障害種別/公立小・中学校合計)》

通級による指導を受けている児童生徒数の推移(障害種別/公立小・中学校合計)_花粉症は1日で治る!

文部科省の出しているデータによると注意性欠陥多動性障害、学習障害、自閉症、情緒障害の子どもが急激に増えていることが分かります。これらは発達障害と呼ばれています。

多くの論文、書籍で、腸内フローラが幼児の脳の発達に大きく影響することが報告されています。

また、子どもに限らず大人も、「やる気」「気分」「感情」「行動性」「精神の安定性」を腸内フローラが支配していることが認められつつあります。

人の脳の発達と情動に関する疾患が増えた理由は、腸内フローラが悪くなったからです。

先ほどのお伝えした通り、その腸内フローラを悪くする最強の薬物が抗生物質なのです。

脳の発達障害と情動障害は、抗生物質の使用が始まった1950年代から増え、特に1970年代から急増しています。

花粉症と「うつ病」は同じ病気

花粉症もうつ病も免疫細胞が起こす炎症が原因となっています。

花粉症では、炎症が鼻、目、喉、皮膚などでも起こり、うつ病では炎症は脳に起こります。炎症とは、体の中で免疫が活性化することです。

腸内フローラが悪くなると、脳に炎症が起こり、脳内には炎症性サイトカインが増加して、このサイトカインによって、神経細胞を攻撃してしまいます。

サイトカインは、様々な細胞が連携をとるための情報伝達物質です。炎症性サイトカインは、他の細胞に「炎症を起こせ」という指令を出しています。

良好な腸内フローラは、これらの炎症を強力に抑えています。

花粉症と「アルツハイマー病」も同じ病気

アルツハイマー病はアミロイドβというゴミが脳内に蓄積することです。ゴミは、高齢になれば蓄積するのが当たり前のことです。

しかし、アミロイドβがたまったことと、脳細胞が死滅することは全く違うのです。

多くの製薬企業が、蓄積したアミロイドβを減らしたり、蓄積させないような薬剤を探索してきました。ところが、アミロイドβを減らしたり、蓄積させないようにしても認知機能の低下は防げないことが分かってきたのです。

その結果、ほとんどの巨大製薬企業は、2019年までにアルツハイマー病治療薬の開発を諦めました

最終的に認知機能を低下させるのは、脳に存在する免疫細胞が神経細胞を破壊することが原因だったのです。

免疫の暴走をコントロールでするのは腸内フローラです。腸内フローラが悪くなれば、免疫は暴走します。

ここまでお読みくださった方は、もうお気づきでしょう。その腸内フローラを悪くする主犯は抗生物質なのです。

アルツハイマー病も抗生物質が増やしている病気なのかもしれません。

人は炎症を抑える仕組みがない

「すべての病気は炎症を起こし、炎症が病気を発生させる」とお伝えしてきました。

ところが、人は炎症を抑える仕組みを持っていません。人間だけでなく、すべての哺乳類が持っていません。

つまり、良好な腸内フローラを壊せば炎症が抑えられなくなります。

人は、普通分娩では肛門の周りに存在する腸内細菌を母親からもらいます。膣に生息する乳酸菌ももらいます。

母乳にはオリゴ糖類が数%入っていて、これが「ビフィズス菌」だけを増殖させます。ビフィズス菌は、大腸に酢酸と乳酸を充満させ、大腸を産生にすることによって、大腸菌などの有害細菌の侵入を防ぎます。

やがて離乳すると、大腸では野菜に含まれるオリゴ糖や多糖類を餌にして「酪酸菌」が優占していきます。

酪酸菌が作る酪酸は、大腸細胞のエネルギー源となり、免疫系を発達させて不要な炎症を抑えるようになります。

実は、すべての哺乳類がこのような仕組みで炎症を抑えています。

抗生物質は良薬?悪者?

抗生物質が「悪いもの」だとお伝えしてきましたが、すべてがそうではありません。

《日本の抗生物質使用開始前後の各疾病の死亡率の変化(人口10万人あたりの死亡人数)》

日本の抗生物質使用開始前後の各疾病の死亡率の変化(人口10万人あたりの死亡人数)_花粉症は1日で治る!

肺炎や敗血症、結核、性感染症などの治療には不可欠です。幼児の死亡率を大きく低下させ、人の寿命を延ばした薬です。

抗生物質が一般的に使用され始めた1950年代です。これより以前は、肺炎・気管支炎、胃腸炎、結核、腎炎・ネフローゼで死亡することが多かったのです。

しかしながら、抗生物質の使用によってアレルギーと自己免疫疾患を増加させていることも事実です。

抗生物質の歴史には、「光」と「影」があるのです。



「酪酸菌」で花粉症は治る

何を食べると腸内細菌が炎症を抑えてくれるかが重要です。

それは、ずばり「フラクトオリゴ糖」です。摂取することで、あらゆる炎症が抑えられます。

花粉症の正体

すべての病気は炎症を起こしますが、炎症に登場する免疫細胞は様々です。

花粉症の炎症は、1型アレルギーというものです。花粉症の正体は免疫の暴走です。

1型以外のアレルギーは、様々な自己免疫疾患を起こす炎症です。

《アレルギーおよび腸が関与する疾患の種類と特徴》

1型アレルギー 原因物質がIgE抗体につくと数秒で発症
2型アレルギー 自分の細胞成分や侵入した物質に対する抗体ができ、これに補体ががくっついて抗原を攻撃する
3型アレルギー 自分の細胞成分や侵入した物質に対する抗体ができ、抗原、抗体、補体がくっついた免疫複合体が組織に沈着して障害を起こす
4型アレルギー 自分の細胞に外来の物質が侵入して、細胞障害性T細胞や活性化マクロファージが攻撃する
その他の原因不明の疾患 免疫または腸が関与しているが、詳細は不明

「補体」とは、抗体の攻撃を強めるタンパク質群です。

《代表的な病気》

1型アレルギー 花粉症、気管支炎喘息、アレルギー性鼻炎、食物アレルギー、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、アナフィラキシー反応
2型アレルギー 自己免疫疾患(橋本病、重症無重力症、血小板減少性紫斑病)
3型アレルギー 多くの自己免疫疾患(関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、シェーグレン症候群、糸球体腎炎、全身性硬化症、関質性肺炎など)
4型アレルギー 接触性皮膚炎、ギランバレー症候群、臓器移植後拒否反応
その他の原因不明の疾患 クローン病、潰瘍性大腸炎、パーキーソン病、アルツハイマー病

1型アレルギーは比較的に軽症な疾患ばかりですが、これに苦しむ国民は推定6000万人と言われています。

2型アレルギーと3型アレルギーは、様々な自己免疫疾患、しかも重篤な疾患を起こします。これらの病気の治療法を開発すれば、国内の数百人の患者を救うことができます。

花粉症は1日で治る

大腸で「酪酸菌」が増えれば、花粉症は1日で治ります。1型アレルギーはほぼ抑えることができます。

その「酪酸菌」を増やすには、どうしたら良いのかというと、「フラクトオリゴ糖」が最も効果が高いことが明らかになりました。様々な食物繊維で酪酸菌を増やす効果が検討された結果です。

《参考》天然チコリ由来 フラクトオリゴ糖

フラクトオリゴ糖は、1分子の砂糖に1~10個程度のフラクトースがつながったオリゴ糖です。

フラクトースが10個以上たくさんにつながったものが「イヌリン」と呼ばれています。イヌリンは低分子のフラクトオリゴ糖よりも酪酸菌を増やす効果が弱いことが分かっています。

《参考》機能性表示食品 イヌリン

食べたい食品

フラクトオリゴ糖とイヌリンは、タマネギ、ニンニク、ゴボウ、キクイモ、ヤーコン、バナナ、アスパラガスなど様々な野菜に含まれます。

わたしたちは日常生活で1~3グラムのフラクトオリゴ糖を食べていますが、この量では自己免疫疾患とアレルギーを抑えるには不足しています。

もっとフラクトオリゴ糖を含む食品を食べる必要があるのです。

「ビフィズス菌」は善玉菌でない

胎児は、産道を出るときに母親の肛門に顔を向けて出てきます。それは、母親の便を口に入れるためだと考えられています。

新生児は、ビフィズス菌などを含む腸内細菌を口に入れます。新生児は胃酸を作りませんので、母親の便がすべて腸に入っていきます。

ですから、新生児の腸で増殖する細菌は雑菌だらけです。

ところが、母乳を与えると数%含まれる「オリゴ糖」が腸に入り、急速に「ビフィズス菌」が増えます。

母乳に含まれるミルクオリゴ糖は、ビフィズス菌以外の雑菌をほとんど増やしませんので、新生児の大腸はビフィズス菌で充満されます。

ところが離乳すると、ビフィズス菌は急速に減少して「酪酸菌」が優占するようになります。

離乳するころには、免疫を発達させなくてはならないので、酪酸菌が必要になるのです。

中年になると、ビフィズス菌は減っていき、高齢者になるとほとんどいなくなります。

ビフィズス菌は乳児にとっては善玉菌ですが、離乳後には不要になります。ビフィズス菌の代わりに酪酸菌が健康を維持する善玉菌になるのです。

「酪酸菌」の他にも重要な善玉菌がもう一つあります。それは「アッカーマンシア」という細菌です。そのアッカーマンシアを増やす食物繊維もフラクトオリゴ糖なのです。

アッカーマンシア菌の重要性については、「死ぬまで若々しく健康に生きる 老けない食事」という本でも書かれています。

《参考》【本の要約】死ぬまで若々しく健康に生きる 老けない食事:まとめ(目次)

「乳酸菌」は体に不要

「乳酸菌を摂るとインフルエンザにならない」と思わせるCMが流されていますが、実はまったく根拠がありません。

著者もヨーグルトを食べていたころは、下痢や痔、蕁麻疹に悩まされていたそうですが、「フラクトオリゴ糖」をとるようになってから、腸に関する症状はすべて治ったそうです。

乳酸菌やヨーグルトを摂る必要はありません。フラクトオリゴ糖を摂りましょう。

《参考》天然チコリ由来 フラクトオリゴ糖

さいごに

「東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!」の要約記事「①酪酸菌」については以上になります。

花粉症やアレルギーを治すには、薬に頼るのではなく、「フラクトオリゴ糖」を摂って、酪酸菌やアッカーマンシア菌を増やすことが大切だとご理解いただけたことでしょう。

続いては、以下の記事で「②花粉症の間違い対策」についてご覧ください。

《参考》【本の要約②】東大の微生物博士が教える 花粉症は1日で治る!間違い対策

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