あなたは、料理にトマトの缶詰を活用していますか?
- BIO-RAL(ビオラル)とは?
- ビオラルの「イタリア産 有機カットトマト」とは?
- オーガニックトマトの缶詰がいい
わたしは、食事アドバイスやファスティング指導を行っている栄養士です。
ストレスをためない楽しい食生活も大切だと思っているので、好きなものを食べて体に負担になる日もあれば、体にやさしい日も作って、バランスが大切だと思っています。
そんなわたしは、普段からオーガニック食品をよく取り入れているので、本記事では、スーパーマーケットのライフが展開しているBIO-RAL(ビオラル)というブランドの「有機JAS イタリア産 有機カットトマト缶詰」をご紹介します。
「BIO-RAL」とは
BIO-RAL(ビオラル)とは、四葉のマークが目印のスーパーマーケットのライフコーポレーションが展開しているプライベートブランドです。
からだに優しい素材や製法、健康や自然志向にあわせた商品を展開しています。
スーパーのライフでビオラル製品の取り扱いがあり、ビオラルコーナーがある店舗もあります。また、ビオラルの店舗も出ていて首都圏や関西に数店舗展開しています。
ビオラルの商品シリーズは割とリーズナブルでご近所のスーパーでも手に入るお手軽さが魅力だなと思っています。
ビオラルは、自然の恵みをいかしたオーガニック食材を原料にした商品や、無添加、健康にこだわった体にやさしい商品を取り揃えています。
《参考》【BIO-RALとは】スーパーマーケット「ライフ」プライベートブランド
普段からお世話になっているビオラルシリーズですが、今回は「オーガニック カフェインレス インスタントコーヒー」をご紹介します。
「イタリア産 有機カットトマト」
ビオラルブランドから販売されている「イタリア産 有機カットトマト」の缶詰の特徴をご紹介します。
- イタリア産有機トマト100%使用
- ピューレづけの濃厚なトマト缶
- 甘みの強い丸型の完熟トマト
有機農業の先進国イタリアからやってきた身体と地球にやさしい有機カットトマトです。イタリアの太陽と大地の恩恵がたっぷりつまっています。
サイコロ状にカットしてあるので切る手間が省け、加熱時間が凝縮できます。
有機JAS認定「オーガニック」
農林水産省に登録された登録認証機関が、「有機JAS規格」に適合していることを検査し、認証されたもののみが有機JASマークの表示を行うことができます。
「自称オーガニック」ではなく、第三者機関が入った「認証オーガニック」商品ということです。
商品情報
名称 | 有機トマト・ピューレづけ |
形状 | 立方体 |
原材料名 | 有機トマト、有機トマトピューレ/クエン酸 |
固形量 | 240g |
内容総量 | 400g |
保存方法 | 直射日光を避けて常温で保存。 |
原産国名 | イタリア |
輸入者 | モンテ物産株式会社(東京都渋谷区神宮前5-52-2) |
栄養成分表示
栄養成分表示(100gあたり)
- エネルギー:23kcal
- 炭水化物:4.2g
- たんぱく質:1.3g
- 食塩相当量:0.2g
- 脂質:0.2g
- リコピン:19.2mg
※推定値
缶詰をあけてみると
缶詰のフタはこのような感じになっています。
たまにとんでもなく硬い缶詰のフタが存在しますが、こちらは爪が折れることなく、スムーズに開封できました。
中身は缶の中にギッチリ詰まっています。多くのトマト缶と同じですね。
トマト味のパスタにすると、2~3人前くらいのソースになる量です。
ブロック状のトマトと液状のトマトの部分のバランスが良く、スープやパスタ、色々なお料理への使い勝手も良いです。
「トマト缶」活用レシピ
トマト缶は長期保存ができるので、いくつか在庫があると助かります。
防災の観点で「ローリングストック」と呼ばれる方法があり、ストックしつつ、賞味期限が切れる前に食べて、買い足すというものです。
日常的に活用しながらも、いくつかストックとして在庫をする方法です。トマトの缶詰は、ローリングストックにも優れた食品です。
わたしは、トマトの缶詰は、主に煮込み料理やスープ、それからパスタやリゾットなどの洋食料理に活用しています。その2つに分けて書き出してみました。
煮込み・スープ類
トマト煮込み(鶏肉や豚肉、タラ、鯖缶など)、煮込みハンバーグ・ミートボール、ロールキャベツ、トマト鍋、ラタトゥイユ、ガスパチョ、カレー(チキンカレー、牛肉カレー、豚カレー、キーマカレーなど)、ハヤシライス、ビーフシチュー、トマトシチュー、ミネストローネ、チリコンカンなど。
洋食類
トマト味のパスタ(ナス、アスパラ、エビなど)、ミートソースパスタ、グラタン、トマトリゾット、パエリア、ラザニアなど。
「トマトの缶詰」は危険?
数年前、トマトの缶詰は危険であるということが一部で話題になっていました。その真相を確かめるべく、改めて色々と調べてみましたので、わたしの見解も交えてご紹介します。
「ビスフェノールA」とは
トマトは酸性なので、鉄やアルミなどの金属に、長期間にわたり直接触れた状態にすると腐食してしまいます。
そのため缶詰の内部を「ビスフェノールA」というプラスチック樹脂でコーティングして、金属の腐食を防いでいます。
この「ビスフェノールA」が、缶詰の中身のトマトに溶け出しているから危険!と言われていました。
基本的には国で基準が設けられているので過剰に気にする必要がないと思います。トマト缶の種類にもよると思いますが、1日に約100缶以上食べるのは現実的ではありません。
しかし、体にいいものではないので、ほんの少しでもとりたくないという方は、ビスフェノールAが不使用の「トマト瓶」や「トマトパック」を選択されることをおすすめします。
「危険性」
試験研究の中で、動物の胎児や子供が、極めて低用量の「ビスフェノールA」の影響により、神経や行動、乳腺や前立腺への影響、思春期早発などが認められているという報告がされているそうです。
動物実験で、そのような結果になったので、人間への影響も懸念されますよね。
胎児や乳児は、ビスフェノールAを無毒化する機能が発達していないからと考えられているので、妊婦さんはトマト缶を含めた缶詰や、ポリカーボネート製の哺乳びんには注意した方が良さそうです。
米国、カナダ、欧州連合(EU)ではこうした報告への対応がされています。
ビスフェノールAについては、動物を用いての急性毒性、反復投与毒性、生殖・発生毒性、遺伝毒性、発がん性などの様々な毒性試験が実施されており、その結果から無毒性量が求められています。これらの毒性試験における無毒性量を基に種差や個体差などに起因する不確実性も考慮し、安全側に立って、ヒトに対する耐容一日摂取量※が1993年(平成5年)に、0.05mg/kg体重/日と設定されました。
それに基づいて、我が国の食品衛生法の規格基準においては、ポリカーボネート製器具及び容器・包装からのビスフェノールAの溶出試験規格を2.5μg/ml(2.5ppm)以下と制限しています。
※「無毒性量」とは、動物において有害な影響が観察されなかった最大量のこと。
※「不確実性」とは、これから起こるかどうかが確実でないと同時に、何が起こるのかも予測できないこと。
成人の場合、ビスフェノールAの主要な曝露源としては、缶詰が指摘されています。妊娠されている方がこのような缶詰食品を多く摂取することにより、胎児がビスフェノールAに曝露する可能性があります。
近年、食品缶や飲料缶について、他の合成樹脂を容器に用いるなどの技術改良により、ビスフェノールAの溶出が少ないものへ改善が進んでおり、通常の食生活を営む限り、ビスフェノールAの曝露は少ないものと思われますが、念のため、公衆衛生的な観点から、できるだけ曝露しないように食生活に心がけて下さい。具体的には、偏った食事を避け、毎食缶詰を中心とするような食生活にならないよう、いろいろな食品をバランスよく摂るように心がけることが大切です。
※「曝露」とは化学物質や物理的刺激などに生体が曝されること。経口、気道、経皮などの経路があるが、今回の場合、食品や水などを介した経口による曝露が問題となる。
《厚生労働省》ビスフェノールAについてのQ&A
「1日の摂取量」
厚生労働省のサイトによると、ヒトに対する耐容一日摂取量は「0.05mg/kg体重/日」です。
つまり、体重50kgの人であれば1日2.5mgまで、体重80kgの人であれば4.0mgまでの「ビスフェノールA」摂取は問題ないということです。
ビスフェノールAという化学物質は一部の食品用の容器等の原料に使用されています。飲食物に移行したビスフェノールAによる健康への悪影響を防止するために、これまでの各種の毒性試験に基づいてヒトに毒性が現れないと考えられた量を基に、ポリカーボネート製容器等について、2.5ppm以下という溶出試験規格を設けています。また関係事業者においても、ビスフェノールAの溶出をさらに低減させるための製品改良が進んでいます。
※「ppm」とは、parts par millionの頭文字からとった、百万分のいくつであることを表す濃度の単位のこと。例えば1ppmは、1Lの水の中に1mgの物質が溶けている状態。同様に、ppbはparts par billionのことで、10億分のいくつであることを表す。
その他の「オーガニック トマト缶詰」
オーガニックのトマト缶詰は、ネットショッピングでも購入できますので、3点ほどご紹介します。
創健社 有機ダイストマト缶
イタリア南部のプーリア州・ルチェーラにある農場で栽培された有機トマトだけを使用しています。有機JAS認定食品です。
使用されるトマトは完熟したDocet(ドウチェット)種のみでつくられたホールトマト缶です。ダイスカットした立方形タイプです。
収穫後は24時間以内に工場に運ばれたものを加工し、徹底した品質管理により酸度調整のためのクエン酸は使用しておりませんので、トマト本来の甘味と程よい酸味が特長です。
《楽天市場》創健社 有機ダイストマト缶(400g×10)
NATULAND 有機カットトマト
有機JASに適合した南イタリア産の有機栽培トマトを使用しています。
カットトマトはパスタやスープに使用できるように細かくカットされていますので、料理にも使いやすい状態です。
《楽天市場》イタリア産 有機カットトマト(400g×24)
モンテベッロ 有機ホールトマト
イタリアの有機認証団体Bioagricert認定の南イタリア産オーガニック・トマトです。
肉厚で酸味の少ないたて長タイプの完熟有機トマトを湯むきし、裏ごしした有機トマトジュースと一緒に缶詰にしました。
《楽天市場》有機ダイストマト トマト缶(400g×24)
【まとめ】イタリア産 有機カットトマト
BIO-RAL(ビオラル)というブランドの「有機JAS イタリア産 有機カットトマト缶詰」は、ストック食材としても便利な商品です。
トマトの缶詰が危険だという話もありますが、健康に害することはなさそうです。
安全・健康を追求するのであれば、生のオーガニックトマトを使って調理するしかないという気もしますが、近所のスーパーで簡単に手に入らない場合もありますし、金銭的にも負担になると思いますので、あまりこだわりすぎて疲れてしまわないようにしていきましょう。
健康に気をつかいすぎていしまってストレスになってしまうのは、本末転倒だと思いますので、無理のない範囲がおすすめです。ストレスは思っている以上に体に悪いですし「食をたのしむ」ことも忘れないでほしいなと思います。
オーガニックや無添加、健康に気をつかった商品を一覧にしていますので、もし良ければ参考にご覧ください。
《オーガニック情報館》商品カテゴリ一覧