衣類のタバコ臭や汗のにおい、加齢臭、きちんと除去したいですよね。
- より快適に洗濯するには？
- 洗たくマグちゃんとは？
- マグちゃんの効果はどの程度あるのか。
マグちゃんを使用することで、洗剤の量を減らして快適に洗濯ができるエコ商品です。
わたしは、オーガニック食品やオーガニックコスメが好きな栄養士で、マグちゃん使用歴5年以上です。そんなわたしが、洗濯の補助用品「マグちゃん」をご紹介いたします。
【マグちゃん】とは
「マグちゃん」とは、マグネシウムを使った環境にやさしい洗濯の補助用品です。洗濯用洗剤がなくても、水とマグちゃんだけで洗濯することができる商品です。高純度のマグネシウムが水と反応し水道水が弱アルカリ性の水に変化します。
水とマグちゃんだけで、洗濯洗剤レベルの効果があるかどうかは、個人の感覚による部分もありそうで、以前より物議を醸しています。詳しくは、また後ほどご紹介いたします。
マグちゃんを洗濯物と一緒に洗濯機に入れるだけで、簡単にエコな洗濯が可能になります。またマグちゃんは、約300回分ほど使えるので節約にもなります。300回の洗濯であれば毎日洗濯をしても約10か月は使用できます。
宮本製作所では、マグちゃんを使うことによる洗濯排水汚染の軽減を目指しています。また、従来のプラスチックの外装を紙素材に切り替え、よりSDGsに配慮した商品となりました。
やさしい洗濯が可能
マグちゃんのみで洗濯を行うことも可能とされているので、化学物質などを使用しない洗濯ということで、オーガニック洗濯と言っても良いかもしれません。
洗たくマグちゃんは下記の特徴があります。自然に近い状態で洗濯ができます。
- 界面活性剤 不使用
- 香料 不使用
- 蛍光増白剤 不使用
- 漂白剤 不使用
商品詳細
- 品名：洗濯補助用品
- 成分：高純度マグネシウム（純度99.95%）
- 液性：弱アルカリ性
- 正味量：約50g
- 材質：外側メッシュ ポリエステル／バイアス ポリエステル
- 用途：綿・麻・合成繊維用
ちょうど買い替えのタイミングだったので、今回はマイメロディちゃんのマークがついたマグちゃんを購入しました。かわいいです。
前回使用していたものは、ノーマルタイプでした。
捨てる前にマグちゃんの中身を開けてマグネシウムを見てみることにしました。はさみで切ってあけると、こんな風になっています。
内側にも袋がついていることが分かります。
また、マグネシウム本体のアップ写真はこちらです。少し黒くなって塗装が剥げているような部分が確認できます。1年間ほど使ってきた証かもしれません。
洗濯機の汚れも落ちる
コーポレートサイトに下記のような注意書きがありました。
「マグちゃんを使用することにより、洗濯槽の中のカビがはがれ落ち、洗濯物に付着することがございます。使用前に一度クリーナーで洗濯槽を洗浄してからお使いいただくことをおすすめいたします。」
洗濯機を掃除してキレイな状態にして、マグちゃんを使った洗濯を続けることで、常に洗濯機も衛生的な状態を保てるということですね。これはうれしいですね。
ちなみに、わたしは洗剤の量を減らしてマグちゃん洗濯をしています。もうマグちゃん歴5年以上です。3年以上ぶりに、洗濯槽クリーナーをしてみましたが、汚いカビはでてきませんでいしたので、これは効果ありと思っています。
マグちゃんを使用することで、洗濯機のケアになるのでうれしいです。しかし、一方でマグちゃんの効果を疑問視する声もあがっています。後ほどご紹介していきます。
洗濯機を清潔に保つために
マグちゃんから少し話はそれますが、わたしが実践しいる洗濯機を衛生的に保つために気を付けていることをご紹介します。
- 洗濯した後に洗濯機の蓋をしばらくあけておく。理由は、じめじめと湿気がこもるのを防ぐためです。
- これから洗濯する物は、洗濯機の中にためない。洗濯機の中で菌が繁殖することを防ぐためです。
- 柔軟剤入れる部分を定期的にお掃除する。冬場は特に固まりやすいです。
使い方
- 洗濯物と一緒にマグちゃんを入れる
- 洗い時間15分以上を推奨 ※そのまま洗濯機で脱水してＯＫ
- 使用後は洗濯物ち一緒に干して乾燥させる
洗濯物4kgまでは4個が目安です。これまでの洗濯洗剤と併用する場合は、個数を減らしてください。
上記が公式の使用方法です。わたしは洗濯用洗剤の量を1/3ほどにして、洗たくマグちゃんを１つ入れて使用しています。ニオイ残りもなく綺麗に洗濯ができて、部屋干ししても生乾き臭がしなくなりました。
使用可能な洗濯機
縦型、ドラム式、二槽式、どの洗濯機でも使用可能です。
普段使用している洗濯機に入れるだけで使用できるのでお手軽です。
使用可能な期間
1年ほど使用するとマグネシウムが減り、汚れ落ちが悪くなってきます。様子を見て、取り替えたり新しいマグちゃんを追加して併用して使用してみてください。
1個のマグちゃんで、300回ほどの洗濯が目安です。
| 洗濯頻度 | マグちゃん交換目安 |
| 毎日洗濯をする方 | 約10か月 |
| 2日に1回洗濯をする方 | 約1年8か月 |
| 3日に1回洗濯をする方 | 約2年6か月 |
お手入れ
洗濯が終わったら、酸化を防ぐためにきちんと乾かしてください。干す場所は室内でも屋外でも大丈夫です。
効果が薄れてきた場合は、水の中でマグちゃんをゴリゴリとこすり合わせるように、もみ洗いしてください。酸化被膜が取れていきます。
また、当社ではクエン酸でのお手入れは推奨しておりません。クエン酸洗浄をした場合、マグネシウムが溶け、使用期限が早まってしまいますのでご注意ください。
使用上の注意
- 動物性繊維（ウール、シルク、カシミア等）の洗濯には使用しないでください。
- 洗濯前に取り扱い表示を確認してから使用してください。
- 洗剤、柔軟剤、漂白剤と併用可能です。
- 塩素系漂白剤はメッシュ生地の傷みや色落ちの可能性があるため、併用は避けてください。
- 乾燥機は使用できますが、メッシュが傷む可能性があります。
- 色落ちの恐れのある洗濯物は分けて洗ってください。
- マグネシウムに関する疾患をお持ちの方は医師に相談の上、使用してください。
- 廃棄す場合は、各自治体の指示に従って処理してください。
【マグちゃん】試験結果
第三者機関による試験を行っておりますので、その結果をご紹介します。国家資格である臭気判定師が統括する官能試験に参加する回答者20名による実験を実施しました。
臭気判定師とは、悪臭防止法で定められた臭気指数および周期排出強度の算定方法に基づき、試料や採取や臭気指数等の臭気判定法に精通し、パネルを管理して臭気を数値化できることが認定された国家資格の保有者です。
洗剤洗濯は、無香料の製品を用いた場合でも原料のもつニオイにより綿布そのものの周期比較とは異なるため、本試験では比較対象外とします。
32Lの水量に対して洗濯マグちゃん1個を使用しました。
ニオイ残りについて
全項目に対してマグちゃん洗濯の方がニオイ残りが少ないと判定しています。
| マグちゃんの方がニオイ残りが少ない | 水洗濯の方がニオイ残りが少ない | |
| ノネナール（加齢臭） | 19人 | 1人 |
| ペラルゴン酸（ミドル脂臭・脇臭） | 15人 | 5人 |
| タバコ | 15人 | 5人 |
| 生ごみ | 16人 | 4人 |
洗濯後の不快臭判定
洗濯後のニオイが不快なのはどちらかの問いに対して、過半数がマグちゃんの方が「嫌なニオイでない」と判定しています。
| マグちゃんの方が嫌なニオイではない | 水洗濯の方が嫌なニオイではない | |
| ノネナール（加齢臭） | 16人 | 4人 |
| ペラルゴン酸（ミドル脂臭・脇臭） | 15人 | 5人 |
| タバコ | 17人 | 3人 |
| 生ごみ | 17人 | 3人 |
【マグちゃん】効果の真偽について
宮本製作所（茨城県）が2012年に発売した、マグネシウムの働きで洗濯できるという「洗たくマグちゃん」は、洗剤を使わなくても洗えて環境にやさしいと評判になり、人気商品となりました。
しかし、消費者庁は2021年4月「宮本製作所が表示しているほどの効果を示す根拠はなく、景品表示法（優良誤認）に違反する」として、再発防止命令を出した。
消費者を保護するために消費者庁が出す行政処分は、これまでもメディア各社が報じているが、マグちゃんのニュースはインターネット上で大きな議論となりました。
投稿されたコメントを見ると「やっぱりおかしいと思っていた」「使っているが、確かに汚れは落ちる」など、マグちゃんに対する賛否が割れています。
まず、消費者庁が問題視したのは宮本製作所の宣伝内容です。会社のサイトや商品の包装には「洗浄力は洗剤と同等」「除菌効果は９９％以上」と書かれ、部屋干し臭を防ぐ点も含めて表示されていたため、同庁が表示の根拠を提出するよう求めたが、会社側は十分な根拠を示せなかったとして行政処分となりました。
処分対象は布製の袋に粒状のマグネシウムが入っている商品で、他に「ベビーマグちゃん」と「ランドリーマグちゃん」も含まれます。
発表内容を要約すると、洗浄、除菌、消臭の３点について、宣伝した程度の根拠は不足していると言っているだけで、洗濯の効果が全くないとはされていません。
洗濯効果
洗濯効果について、実際に実験したNPO法人「食品と暮らしの安全基金」代表の小若順一さんは次のように回答しています。
2014年、基金が集めたモニター30人が自分の洗濯機にベビーマグちゃんを入れ、洗剤を使わずにシャツや下着、タオルなどを洗濯したところ、衣類ごとに53～67％の人が「よく落ちた」と回答しました。
小若さんは「私も実際に使ってその洗浄力を確認したほか、モニターには半年後もアンケートするなど、家庭用洗濯機で幾重にも効果を確認した」と話しました。
同じような結果は、宮本製作所のサイトにも表示されています。会社は行政処分後に表示を変え、第三者による実証実験の結果を掲載するようになりました。
それによると「食品汚れ５種類における洗浄率平均値」は（１）液体合成洗剤＋マグちゃんで９０％近く（２）液体合成洗剤だけで８５％（３）マグちゃん＋水で８４％強―となっていた。
食品と暮らしの安全基金や宮本製作所の表示を見る限り、一定の洗浄効果があるように思えます。
科学的な根拠
吉野輝雄・元国際基督教大（ＩＣＵ）教授（有機化学）は「マグネシウムを水に長時間つければ、ゆっくり反応して水酸化マグネシウムとなり、少しはアルカリ性になる。弱アルカリ性は水よりは汚れが落ちるから、洗浄能力がないとは言えない」と説明しています。
一方で「ただ、その程度の効果に見合う金額なのかどうかは個人の判断。環境にいいという面は理解できないこともないが、それならせっけんでもいいのではないか」と語っています。
洗剤・環境科学研究所代表の長谷川治さんは「弱アルカリ性の効果はゼロではないが、目に見えるほどは期待できない」と答えました。
さらに、マグちゃんと洗剤の併用の効果についても言及しています。「もともと、せっけんでも合成洗剤でも一定の濃度がないと洗浄効果は出ない。少し入れただけでは、かえってマイナスになる。だから、いつも洗剤を少ししか入れない人がマグちゃんを併用したら、汚れが落ちたように感じると思う」
長谷川さんによると、これまでもセラミックボールや重曹など、さまざまな洗濯用品がブームになったが、「汚れが落ち、環境にもやさしいという面ではお湯が一番だと私は思う」と話しています。
《参照》Yahoo!ニュース
【まとめ】マグちゃん
マグちゃんに対する効果の感じ方は人それぞれです。効果がないという人もいれば、効果を感じている人もいます。過剰な宣伝になってしまったことは事実として残ります。
専門家の見解として、一定の効果は期待できるということで、科学的根拠はあります。ただ、洗剤の代わりになるほどではないのかなと、わたしは認識しています。
わたしの結論としては、洗剤洗濯の補助として使用するのがベストかなと思っています。きちんと洗濯したいあまりに過剰な量の洗剤を使用することは、環境にとってもお財布にとってもエコではないです。
規定量またはお好みで少なめの洗剤と洗濯マグちゃんを併用することで、洗濯物をきちんと洗い上げ、日常的に洗濯機のケアもできるという使いたかが良いのではと考えています。
ご興味があれば下記より商品詳細をご覧ください。
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その他にもオーガニックやエコな商品をまとめているので良ければご参考にご覧ください。
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